◆ソロ活動に消極的だった山田涼介を変えたのは
このアイドル性のキープ力は、事務所の期待値とも関係する部分もあるかもしれないが、そこには、自分のやりたいこと以上に、ファンの思いや後輩が憧れる気持ちにこたえないといけないという、山田の強い意志、そしてストイックさがないとなしえないものではないだろうか。今回のドームツアーで多数のジュニアをバックにつけたのもそのひとつだろう。
想像もつかないほどの大きなプレッシャーがそこにはあるだろう、しかし、そういったことに不平をもらしたりすることもなく、涼やかに理想のアイドルであり続ける。
山田のソロデビューは2013年1月。ドラマ「金田一少年の事件簿 香港九龍財宝殺人事件」主題歌「ミステリー ヴァージン」のリリースによる。
当時、ソロ活動を本人は躊躇したとインタビューなどで語っている。
デビュー当初から圧倒的な人気を誇るものの、あくまでもHey! Say! JUMPのメンバーとしての活動を重視したい、グループを成長させたいという思いがあった。
しかし、その思いのためにもソロを成功させてグループの活動や人気に還元するべきだと背中を押したのがJUMPのメンバーたちだった。
◆「JUMPが大切」ブレない山田涼介が目指す先
そして時が流れ、7月25日の東京ドーム公演の初日に行われた囲み取材で、5大ドームツアーを目標にかかげながら、山田はこう言った。「まずはそこはJUMPで行きたい」
ことあるごとに「JUMPが大切」と語り続ける山田の思いは、やっぱりブレはなかった。
「やっぱり自分でまず行くのは違うと思うので、そこはハッキリさせておきたいです」
山田涼介個人よりも、どこまでもHey! Say! JUMPとして。我欲感じさせず。そして、自身の人生の「最高到達点」としながらも、自分自身にかける言葉として、「満足するなよ」と言った。
「自分が目指す側じゃなくて、目標にされる側の背中をちゃんと見せられる先輩でいたいなと思うし、アイドルでいたいなと思います」
自分に求められることをすべて受け止め、こたえられるように努力し続ける。
100点満点と思わず99点として、1%の余力や伸び代を常に残していきたいとも語っていた。
この先も自発光、期待する思いがある限り永遠のアイドルであり続ける。これが、山田涼介だ。
<文・太田サトル>
【太田サトル】
ライター・編集・インタビュアー・アイドルウォッチャー(男女とも)。ウェブや雑誌などでエンタメ系記事やインタビューなどを主に執筆。

