「あの人がいるだけで精神的になぜか削られる…」職場の“毒社員”は追い出してはいけない理由

「あの人がいるだけで精神的になぜか削られる…」職場の“毒社員”は追い出してはいけない理由

日本の職場を静かに蝕むのが「あの人がいるだけで精神的になぜか削られる」“毒社員”の存在だ。反論すれば攻撃され、排除しようとすれば組織に波風が立つ彼らの対処法として、実は生物学の知見が有効だ。ダニやヒアリの研究で知られる生物学者にその具体的な方法を聞いた。

◆気づかれない戦略も有効

[隣の(毒)社員]撃退マニュアル
生物学者の五箇公一氏
ダニの研究や特定外来生物・ヒアリの防疫で知られる生物学者の五箇公一氏は、会社で自己利益に走り、組織や同僚にダメージを与える“毒社員”への対策をこう話した。

「例えばマダニは、気づかれないことで生き残っています。蚊は血を吸うために刺すことで人に気づかれて殺されますが、マダニの口にあるハサミのような器官は、人間がほとんど痛みを感じることなく皮膚を切開できる。脅威となる相手に一切気づかれずに血を吸うことが可能なのです。

もしも会社に“毒上司”がいるなら、気づかれない戦略も有効でしょう。刺激せずスルーしたほうが、エネルギーコストもかからない。反論や抗議も禁物。虫の世界で下手に攻撃したら命に関わるように、相手が上司だけに手痛い反撃に遭う可能性もあります」

◆毒を持つ生物と共生する例も

自然界には、毒を持つ生物と共生する例も少なくない。

「共生とは、相互利用のこと。花と昆虫も、元を辿れば昆虫は、先に進化していた植物を根こそぎ食べていた害虫という位置づけ。花にとってはまさに“毒”だったわけです。

そこで植物は反転攻勢に出て、蜜を出して昆虫を騙して花粉を運ばせるよう進化した一方で、チョウや蜂などの昆虫も蜜がもらえるから花から花へと飛び回ったほうが得になるので、花粉媒介昆虫として進化した。お互い、利用し合っているわけです。

会社でも、“毒社員”の役に立つ部分を見抜いて、使ってあげればいい。“毒社員”はスタンスを変えずに済むので得だし、うまく利用すれば自分にとっても、会社組織にとっても得です」


配信元: 日刊SPA!

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