「後悔しています…」時給1,400円の清掃アルバイトで生活費を補填する日々
貯金の減るスピードに危機感を覚えたイサオさんは、時給1,400円の清掃アルバイトを始めました。
毎月の赤字補填に加え、将来への不安から「できるだけ稼ぎたい」と、週に4日、1日6時間のシフトに入っています。月の収入は約13万円ほどになりますが、肉体労働は60代の身体には小さくない負担です。
「慣れない立ち仕事がきつく、あのまま会社に残っていればと後悔しています。安易にリタイアを選ぶべきではありませんでした」
イサオさんは、先の見えない不安に怯える日々を送っています。十分な資産と持ち家があっても、物価上昇という想定外の要因によって老後計画は崩れてしまいます。自身の年金収入や手元にある老後資金を正確に把握し、物価高を考慮した老後の資金計画を練ることが不可欠です。
また、完全に仕事を辞めるのではなく、再雇用制度などを活用してある程度の収入を維持しつつ、目減りする資産を守る計画を現役時代から立てておくことが、想定外の事態を回避するうえで重要です。「今の生活費のまま逃げ切れる」という前提は捨て、物価高や長生きリスクに耐え得る柔軟なライフプランを描くことが求められるでしょう。
[参考資料]
・内閣府『令和6年度 高齢者の経済生活に関する調査結果』
・総務省『消費者物価指数 全国 2026年(令和8年)6月分』
