◆超富裕層と反社と不良外国人が共存共栄
しかしコロナ以降、そんな六本木にも変化の波が押し寄せている。山本氏はこう語る。「一部金持ち、詐欺師、中国系富裕層がクローズドな世界で豪遊しているのは事実だが、街全体としてみれば、年々、寂しくなっているのが現状。普通の人たちが六本木に来なくなっている。全盛期はとっくに過ぎた。一部の金持ちだけで何とか回っている。そんな街になっている感じがします」
黒人の客引きについても、山本氏と前出のA氏は一致した認識を示す。
「今も昔も、ヤクザと半グレの下請けですよ。末端の売人やキャッチ、黒人のボディガードがつけあがって金持ちや不良に手を出したりすることもあるけど、即ヤクザに潰されてしまう。国際的な街に見えても、トップにヤクザ、次に半グレ、末端に外国人。さらにその上に、何十億・何百億という資産を持つ金持ちたちが君臨する構図は変わらない。不良にとって金持ちたちはカネのなる木だから、土下座する勢いで何でもやる。でも、ヤクザがしっかりしている街である以上、一部の不良による独占にはなりにくい」(A氏)
まさに「共存共栄」といったところである。
ミッドタウンやけやき坂の煌びやかなイルミネーションの裏で、会員制バーのVIPルームで繰り広げられる酒池肉林……その構造は、コロナ禍を経た今もなお、確実に続いているのだ。
取材・文/根本直樹

