
◆夏のダルさは「甘え」でも「怠け」でもない

「首や肩がパンパンに張って、頭痛がする」
「気分がどんよりして、仕事へのモチベーションが上がらない」
夏本番に入り、こんな不調を抱えていませんか?
実はこの時期、私の院にも「なんとなく体調が悪い」「マッサージに行ってもすぐ元に戻ってしまう」と駆け込んでくる患者様が急増します。
「猛暑のせいで気合いが足りないのかな」「冷房の効いた部屋でだらけているからかも」と自分を責めてしまう方も多いのですが、まず最初にお伝えさせてください。
あなたのその「ダルさ」、決して甘えでも怠けでもありません。
夏の不調には、明確な「気象的・身体的な理由」が存在します。今回は、日々多くの患者様の体を診ている整骨院の現場から、東洋医学と解剖学の視点を交えて、この時期特有だるさの正体と、今日からすぐできる劇的なリセット術をお伝えします。この記事を読み終える頃には、心も体もフッと軽くなるはずです。
◆なぜ夏場はこれほどまでに体が重いのか?
この時期の不調を引き起こす犯人は、大きく分けて2つあります。それが「激しい寒暖差」と「内臓の冷え」です。1. 体温調節機能がパンク?「寒暖差」と自律神経
猛暑の外気(35℃以上)と、キンキンに冷えた室内(24℃前後)。この10℃以上の寒暖差を何度も往復することで、体温を調整している「自律神経」は大混乱に陥ります。
するとどうなるか。血管の収縮と拡張が激しく繰り返され、自律神経のバランスが急激に崩れてしまうのです。常に緊張状態が続いて交感神経が過剰に働き、血管が収縮して血流が悪化。
これが首肩コリや緊張性頭痛、そして「休んでも疲れが取れない」という夏特有の「冷房病(クーラー病)」を引き起こす最大の原因です。
2. お腹の中に氷を入れている?東洋医学でみる「内湿(ないしつ)と脾胃の弱り」
もう一つの原因が「冷たいものの摂り過ぎによる内臓の冷え」です。東洋医学(中医学)では、暑さによる喉の渇きから冷たい飲料や素麺などを過剰に摂ることで体内に溜まる冷えと余分な水分を「内湿(ないしつ)」と呼びます。
冷たいものを摂りすぎると、消化器官である「脾胃(ひい)」が直接冷やされて働きが著しく低下します。すると、体内の余分な水分や老廃物を外に排出できなくなり、体の中に溜め込まれてしまいます。
水分を含んで重くなったスポンジを想像してみてください。ズッシリと重く、身動きが取りづらいですよね。夏場のあなたの体は、冷房で外側から冷やされ、冷たい飲み物で内側からも冷やされた「重く冷えたスポンジ」状態なのです。足がむくむ、食欲がない、胃腸の調子が悪い、体がダルいといった症状は、この「内臓の冷えと滞り」から来ています。

