退職金を含む全財産を喪失。家賃未払いとライフライン停止寸前の極限
騙し取られたお金には、男性のこれからの老後を支えるはずだった退職金も含まれていました。全財産を一瞬にして失った現実は、あまりにも過酷でした。

「退職金を含めたすべての財産をきれいに騙し取られてしまい、人生の基盤である老後の生活基盤が完全に崩壊しました。身寄りのない中で頼れる親族や友人も一切おらず、経済的に完全に孤立して文字通りの路頭に迷う悲惨な末路を迎えました。生きる希望を完全に失ったどん底の人生を歩むことになりました」
誰にも頼ることができない天涯孤独の身。生活費が完全に底をついたことで、日々の生存すら危ぶまれる危機が訪れます。日々の食費さえ事欠き、電気やガス、水道を止められそうになる極限状態。明日の食事をどう調達するかもわからない絶望のなかで、恐怖に怯え続ける日々を送ることになってしまいました。
当時の過酷な心境について 「自分がこんな古典的な詐欺に引っかかってしまったという強い情けなさと、老後の蓄えをすべて失ったことへの絶望感で頭がおかしくなりそうでした。誰にも助けを求められない状況が一番つらかったです。孤独の中で絶望に耐える日々でした」と、振り返っていました。
消費生活センターへの駆け込みと、突きつけられた残酷な結末
「地域の消費生活センターの相談窓口に自ら赴き、職員の方にこれまでの経緯をすべて話して対応策について指導を仰ぎました。専門家の意見を聞くことで少しでも心の支えを得ようと必死に行動を起こしました」と男性。

しかし、「すでに相手が海外へ逃亡している可能性が非常に高く、電子マネーでの送金だったため足取りの追跡が極めて困難であり、お金を取り戻すことは不可能であるとはっきりと告げられました。現実は残酷で、失った資産が戻ることはありませんでした」と、専門家の介入をもってしても、騙し取られた大金は1円も戻らないという残酷な結果に終わってしまいました。
もし当時の自分に戻れるなら、「身に覚えのない請求画面や連絡先が表示されたとしても絶対に慌てず、電話をかけずに無視するか、すぐに警察や専門機関に直接相談します。不安を煽るような脅し文句には絶対に屈しない強い心を常に持ち続けます」と回答。
最後に、 「デジタル機器やインターネットを利用する際には常に冷静さを保ち、不安を煽る手口には絶対に屈しない強い警戒心を持つべきだと学びました。高齢者を狙う卑劣な犯罪に対する防犯意識を徹底的に高める教訓となりました」と、人生のすべてを奪われた過酷な体験を経て、デジタル社会を生きる私たちに向けた痛切な教訓を教えてくれました。
(文:ママテナ編集部マネーチーム)
※この記事は、ママテナ編集部マネーチームが2026年8月、「お金にまつわるトラブル」をテーマに実施したアンケート(インターネット回答)に寄せられたエピソードを元に作成しています。
※写真はイメージで本文とは関係ありません。
