◆内田有紀の独立も「だまし討ち」だった
芸能人の独立騒動といえば、記憶に新しいのが内田有紀(50)のケースだ。30年ぶりの主演ドラマ『ラストノート』で話題の彼女がバーニングを離れたのは今年1月。週刊現代の報道によれば、内田は事務所への事前連絡のないままホームページで一方的に退所を公表し、事務所幹部は「騙し打ちのように独立を発表された」と憤った。ギャラの9割を内田側とする破格の提案すら、袖にされたという。「私がバーニングを継ぐとき、何人かのタレントが離れることは既定路線でした。内田さんもその1人。私自身は仕方のないことだと受け入れていましたが、周りの人間が不義理だと怒った。辞め方が一方的でしたから。芸能界は今、うちの父しかり、ケイダッシュの川村龍夫さんしかり、業界を牽引してきた創業者が現場を退いたり亡くなったりしています。義理や人情、恩義で繋がる時代ではなく、自分の利益と考え方が先に立つ時代になってしまったんでしょうね。……辞めること自体を止めるつもりは、まったくないんです。ただ、せめて社会の大人として筋道を通した辞め方をしていただけることが、本当の意味での円満退社なんじゃないでしょうか」
彰悟氏の父・郁雄氏の口癖は「俺は勘で仕事してるだけ」だった。契約書のない付き合いも多く、困った人には借用書なしで何十億という金を貸した。義理と人情で回っていた、昭和の芸能界そのものの経営だ。
「バーニングを継いで最初の1年、数字を全部精査して、よく勘でここまでやれたなと思いました。親父のやり方は真似できません。だから私は、経理と税理士を入れて、全部真っ当な数字でやると決めたんです。売り上げも経費も開示して話せるのは、そのためです。正直言えば、所属タレントの皆さんには親父が生きている間はバーニングにいてほしかった。親父は『生涯現役』が口癖だった人ですから。そこに関しては、寂しい気持ちになります」
バーニングで立て続けに起こった、所属タレントの独立トラブル。かつて昭和の芸能界に満ちていた義理と人情は今、霞んでいる。
取材・文/日刊SPA!取材班

