「バスの優先席に荷物を置く」外国人カップルに、怒鳴り散らす地元民。一触即発の車内を“鎮静化”させた意外な人物

「バスの優先席に荷物を置く」外国人カップルに、怒鳴り散らす地元民。一触即発の車内を“鎮静化”させた意外な人物

◆孫世代の女性に諭され、怒りが鎮火

「優先席に座っていることで注意を受けていると説明したようです。納得したカップルは、憮然とした表情をしながらも席を離れました。さらにそのギャルは、激昂しているシニア男性にも話しかけ、『ルールがわからなく、優先席に座ってしまったそうです。謝っています』と通訳をした。シニア男性も、孫世代の女性に諭されたことで、怒りを鎮めて落ち着きを取り戻す展開に。結局、その若い女性が仲介役になり、外国人カップルは高齢者に席を譲り一件落着になったんです」

抜群の交渉力で、ゆうちゃみ似のギャルは、バスの中で起きたトラブルを華麗に解決してみせた。あまりのかっこよさに、吉田さんはバスを降りた後、勇気を出して彼女に声をかけたという。

「そのギャルは、アメリカに18歳まで住んでいた22歳の帰国子女で、英語が母国語だと明かしてくれました。現在は日本に住んでいて、休みのたびに東京から一人旅をし、有名な観光地を巡っているそうです。トラブルの仲裁をするのは怖くなかったのか聞くと、アメリカでは些細なことで揉めている人が多く慣れていて、恐怖を感じなかったと明かしてくれた。そもそも、アメリカでは誰が銃を持っているかわからないが、日本ならほとんどの人が凶器を持っていないので、全然怖くないのだと笑っていました」

何とも頼もしい帰国子女のギャルだが、最近では外国人旅行者と日本人のトラブルを仲介することが多いのだと語っていた。

「そのギャルは、全国の観光地巡りをする中で、今回のように現地の住民とトラブルを起こしている外国人旅行者が多いと伝えていました。そういった時に、英語も話せて外国人の気持ちもわかる自分が、仲介してあげているのだとか。すばらしい若者に出会えてうれしい気分になってしまい、スイーツを奢らせてもらいました(笑)」

とはいえ、このギャルのように率先してトラブルを解決できる帰国子女が、全国各地にいるわけではない。外国人旅行者が増えている中で、トラブルに遭遇した際にどう対処すべきなのか、一人ひとりが考えないといけないのかもしれない。

<TEXT/高橋マナブ>

【高橋マナブ】
1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている
配信元: 日刊SPA!

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