家も土地も差し押さえられ着の身着のままで追放……白米に塩をかけてしのいだ極限の極貧生活
知人の裏切りによって会社は倒産。長年住み慣れた実家の土地や家などの財産はすべて、差し押さえの対象となってしまい、家族はまさに「着の身着のままで家を追われる」ように引っ越すしかありませんでした。

そこから始まった数年間は、想像を絶する極貧生活だったと言います。 「一日の食費を切り詰めるために、家族全員でスーパーの見切り品を買い求め、白米に塩や醤油をかけて食べるだけの質素な食事が続きました」と明かす男性。
電気やガスが止められることもたびたびあり、食べるものにさえ不自由する日々でした。男性自身も「今日明日の食事をどうするか、光熱費の支払いをどう工面するかで頭がいっぱいになり、心に余裕が全く持てなくなりました」と振り返ります。
さらに男性たちを苦しめたのは、近隣からの冷たい視線や心ない噂話でした。男性は「突然のできごとで何が起きているのか全く理解できず、ただ目の前が真っ暗になるような絶望感だけがありました」と吐露。
なぜ真面目に働いていた父親がこんな目に遭わなければならないのか——男性の胸の内には、逃亡した共同出資者に対する激しい怒りや人間不信、そして今後の生活への不安が渦巻き、夜も眠れない日々が続いたと言います。
男性自身も必死のアルバイトで泥沼から脱出!すべてを失いかけた過去から学んだ重い教訓
結局、一人で抱え込むことの限界を悟った父親は、意を決して弁護士事務所に相談へ行き、自己破産の法的な手続きを進めることにしました。

当時まだ学生だった男性は、直接法的な手続きに関わることはできませんでした。ただ、「少しでも家計の足しにしたい」という一心で、複数のアルバイトを掛け持ちし、家族のために必死に働きました。
加えて、専門家の的確な指導のもと家族一丸となって生活の立て直しを一つずつ進めていったと言います。
弁護士の介入によって、厳しかった債権者からの取り立てや督促の連絡もストップ。自己破産の手続きが無事に完了したことで、一家は最悪の泥沼状態からはなんとか抜け出すことができたそうです。
その後、男性は自立。現在は安定した生活を送っています。とはいえ、もしトラブル当時に戻れるなら「家族だけで問題を抱え込まず、もっと早い段階で複数の専門家や弁護士に相談し、父親を孤立させないように動いたはずです」と明かします。
また、ビジネスにおける共同経営や出資の契約内容がいかに危ういものであるかを客観的に見極め、お金の管理権限が一人に偏らないような仕組みづくりのリスクについても、冷静にアドバイスしただろうと考えているそうです。
このあまりにも痛々しい体験を経て、男性は2つのことを悟ったそうです。
「お金や契約に関する信用は、口約束ではなく必ず書面や客観的な証拠で裏付けを取らなければならないという強い教訓を得ました。また、どれほど親しい間柄であっても、ビジネスにおいては常に最悪のリスクを想定して慎重に行動しなければ、一瞬にして家族の生活が破壊されてしまうという現実を深く学びました」
(文:ママテナ編集部マネーチーム)
※この記事は、ママテナ編集部マネーチームが2026年8月、「お金にまつわるトラブル」をテーマに実施したアンケート(インターネット回答)に寄せられたエピソードを元に作成しています。
※写真はイメージで本文とは関係ありません。
