◆日本の日常にあるモノが外貨を生む「金脈」に!?

7月23日には1ドル=163.98円を記録し、40年ぶりの歴史的円安水準が続いている。円安は物価高を加速させるが、実質賃金は伸び悩んだまま。政府の為替介入の効果も限定的だ。円安を逆手に取り、相対的に高騰している外貨を稼ぐ副業はないのか。
インバウンドアナリストの宮本大氏は、日本人にとっては意外な副業を提案する。
「こけしや招き猫など、かつて日本のどの家にもあった工芸品は外国人に非常に人気があり、驚くほど売れます。ただ、一般的な買い取り業者は引き取ってくれず、大企業も参入しにくい。そこで個人がメルカリなどで安価に仕入れ、越境ECサイトで売れば、ダイレクトに外貨を稼げます。英語ができなくても、AIで翻訳すればいい。国境を越えた『せどり』ですね」

「実は、日本に関心を持つ外国人は、メジャーな観光地より日本人には当たり前の場所や、我々がふだん使っているような飲食店を好みます。日本人にとっては日常の風景こそが、彼らが求める日本の姿なのです。実際、外国人が欲しがる写真は、有名観光地のものではなく、リアルな日本の街並みだったりする。こうした写真を1テーマで括り、アルバムにして、海外に向けて販売するといい」

◆輸出物販で東南アジア市場を狙うべき理由
個人が直接外貨を稼ぐ手段は他にもある。副業アカデミー代表の小林昌裕氏も輸出物販を推奨するが、ターゲットは欧米ではなく、東南アジアというのがミソだ。「東南アジアでは、日本の高品質で信頼性の高い製品の需要が非常に大きい。ASEAN(東南アジア諸国連合)では若者の人口が増え、円安を追い風に、若年層の日本製品のニーズが激増。eコマース市場は、この6年で7倍に急成長しています」
この市場に向けて個人輸出をする際に利用するのが、東南アジア向けの越境ECサイト・Shopeeだ。
「メリットが多く、まず、①世界最大級の越境EC・eBayに比べ、日本人セラー(出品者)が少ない。ライバルが圧倒的に少なく、儲けるチャンスが大きい。②eBayに比べて手数料が安い。また、③無在庫販売がほぼ許されている。商品が売れてから仕入れるので、在庫リスクがない。さらに、④eBayよりアカウント停止のリスクが小さい。市場がまだ拡大期にあるため、規制が厳しくないのです。重要なのが、⑤Shopeeは独自の配送システムを備えており、輸出業務を代行してくれる点。日本国内で商品を送るだけでよいので、煩雑な輸出発送の手続きをしなくて済みます」
日本には高品質の製品が多い。何を売ればいいのか。
「カロリーメイトや美容液から昔のコンデジ、万年筆まで、何でも売れます。ただ、自分の感覚を当てにすると失敗する。Shopeeで実際に売れているセラーが、何を出品しているのかリサーチして、真似するといい。商品が売れたら、Amazonや楽天で仕入れ、国内の倉庫に発送すれば完了です」

「輸出には消費税がかからないので、国内で商品を仕入れたときに支払った消費税が必ず還付されます」
仕入れコストが圧縮された分、実質的に利益が増す。うまみの多い副業と言える。

