◆英語・スキル不要の海外リモート出稼ぎ
日本にいながら海外のクラウドソーシングで外貨を稼ぐ副業もある。だが、「日本語を話すだけ」のAIトレーニング案件でラクに稼げた時代は、ChatGPTの登場で終わったのではないのか。YouTubeチャンネル・リモート出稼ぎ大学を運営する鈴木孝輔氏は、こう否定した。「確かに、単に日本語を録音するだけで稼げる案件はなくなりました。今はペアでの録音が求められ、今後は大人数の会話へとAIトレーニングも発展していくでしょう。つまり、今でも『日本語を話すだけ』で高額報酬の仕事はあるのです。実際、ウチのコミュニティでは、Google Meetを使って5人で模擬会議を行う案件で、2週間で20万円の報酬を得ました」
海外リモート出稼ぎで稼ぐには、クラウドソーシングのサイト選びが重要。鈴木氏が推すのはUpworkだ。
「日本のクラウドワークスやランサーズに該当する世界最大のサイトで、案件数が圧倒的。日本人向けの仕事が最も多く、日本語の録音案件も多いので初心者におすすめ。高校程度の英語力でOKで、PCも使わずにスマホだけで完結する案件もあります」
それでも、時給の相場は10~50ドルで、日本円で1620~8100円にもなる(1ドル=162円換算)。円安の恩恵を逃す手はない。
次に鈴木氏が挙げたのは、英国のProlificだ。
「海外の学術系アンケートを募るプラットフォームですが、仕事は簡単でアンケートに答えるだけ。学術論文のデータが欲しい研究機関が、一般人の回答を求めているのでスキルは不要。日本のクラウドワークスでは、アンケートは1案件5円ほどと単価が低いが、ここは時給換算で2000円くらい。最大のポイントは、報酬がポンド建てということ。今、1ポンド=218円と高騰しており、円安のメリットを享受できます」
他にも海外リモート出稼ぎサイトは多数存在し、法律や教育などの専門分野を持っていれば時給100ドル(1万6200円)以上の案件も少なくない。ただ、円安を最大限利用するには注意すべき点があるという。
「報酬は支払い時の為替レートが適用されるので、出金や副業するタイミングを考えるべき。円が落ちていれば、その分、報酬が増えますから」
価値が目減りする円のみで稼ぐのは、もはやリスクと言える。副業で強い外貨をラクして稼ぐのが吉だ。
インバウンドアナリスト
宮本 大氏
訪日客の街歩きツアーを運営するLocalized代表取締役。SMBCフレンド証券(現SMBC日興証券)、かんぽ生命保険などを経て現職
副業アカデミー代表
小林昌裕氏
会社員の傍ら、副業として不動産賃貸経営で年間収益1億円を突破。脱サラ後、日本初の副業スクールを設立。メディア出演多数
リモート出稼ぎ大学学長
鈴木孝輔氏
YouTube登録者2.2万人。新卒で入社した会社を2か月で退職後、コンビニバイトを経て起業。海外リモートワークの情報を発信する
取材/山本和幸 取材・文/齊藤武宏 撮影/藤井厚年 写真/Adobe Stock

