
◆父からの衝撃の一言で、生活が一変
――約35キロものダイエットに成功したそうですが、最初はご自身の意志ではなかったと伺いました。素二愛:端的に言うと、実家を追い出される形になってしまったことが発端です。父から「2ヶ月後には家を出てほしい」と言われまして……。
――それは、どうしてでしょう。
素二愛:私はイラン人の父と日本人の母の間に生まれたハーフなのですが、父が結構破天荒な人なんです。事業家である父は、もともとあまり家にも帰ってこないくらい忙しい人でした。
数年前、父は別の家庭を築いていて、私と母は「今の家族にお金をかけたいので、出ていってくれ」ということだったようです。
◆旅行先で遭遇した父親の“別の家族”
――知らない間にお父様は別の家庭を……。素二愛:母から「実はお父さんとは離婚している」と聞いたのは、私が20歳になってからです。私を傷つけないように、言わないでいてくれたと知りました。母も辛かったはずなのに、私の心を守ることを優先してくれていたのです。
ただ、私はそれよりも前から気づいていました。これはまったく偶然なのですが、家族でよく行っていた旅行先があって。高校くらいのとき、私は友人とその場所を訪れました。すると、まったく偶然に、父とその“新しい家族”に出くわしたのです。
――それは驚いたでしょうね。
素二愛:かなり衝撃を受けました。遭遇場所はスーパーマーケットだったのですが、父が2人の間の子どもと思われる子と一緒にトイレから出てきたんです。
私はとっさのことで頭が真っ白になって、走って逃げようとしました。すると父から呼び止められ、「ママには絶対に言うな」と釘を刺されました。黙っていることが正義なのか、しばらく悩みましたね。
――結局、お母様には知らせなかった。
素二愛:高校くらいのときに、母に「もしも相手が傷つくとわかっていても、本当のことを話したほうがいい場面もあると思う?」と聞いたことがあります。母は「黙っているのも正義だと思う」というようなことを言っていたので、ずっと黙っていました。けれども、20歳くらいになったとき、「お父さんのことで何か知らない?」と水を向けられたので、話しました。すると「やっぱりか……」という反応でしたね。

