◆熱中症対策も、むし歯予防も。歯科医師おすすめ「夏休みの3つのルール」

①水分補給は基本的に水かお茶を選ぶ
普段の水分補給は水やお茶を基本にし、スポーツドリンクは長時間の運動や大量に汗をかいたときに取り入れるようにしましょう。
スポーツドリンクを飲んだ後は、水やお茶を飲んだり、外出先でも水で軽くブクブクうがいをしたりするだけでも、口の中に残った糖分や酸を洗い流しやすくなります。
また、スポーツドリンクを飲む時は、ストロータイプの水筒などストローを活用するのも一つの方法です。飲み物が歯に直接触れる時間を減らしやすくなります。
②おやつの時間を決める
「食べたいときに食べたいだけ」ではなく、「時間と量を決めて食べる」ことがポイントです。前回の記事でもお伝えしたように、飲み物をちびちび飲みする習慣は歯に負担をかけます。子どもの場合も同じで、ジュースやスポーツドリンクをダラダラ飲みすると、むし歯菌に何度も糖分を与え続けることになります。
子どもたちには、「歯にも休み時間が必要だよ」と教えてあげると分かりやすいでしょう。
③寝る前の歯磨きだけは必ず行う
一日の中でも特に大切なのが就寝前の歯磨きです。寝ている間にむし歯はつくられます。寝ている間は唾液の分泌が減るため、むし歯菌を含むお口の細菌が活動しやすくなります。夏休みは夜更かしや朝寝坊で生活リズムが崩れやすい時期ですが、「寝る前だけは必ず歯を磨く」というルールを家族で決めておくと安心です。
また、フッ素の配合された歯磨き粉を使用することで、さらにむし歯予防に効果的となります。
◆夏休み明けも笑顔で過ごすために
夏休みは子どもにとって思い出がたくさんできる楽しい期間です。その一方で、生活習慣が変わることで、むし歯のリスクも高まりやすい期間でもあります。スポーツドリンクやアイスを「禁止」する必要はありません。大切なのは、飲み方や食べ方を少し工夫し、毎日の丁寧な歯磨きを続けることです。夏休みの過ごし方を少し見直すだけで、子どもの歯を守ることにつながります。新学期を健康な歯で迎えるためにも、この夏の過ごし方に少しの工夫を取り入れてみてください。夏休み中は学校歯科健診もありません。気になることがあれば、新学期を迎える前に歯科医院でチェックを受けるのもおすすめです。
<文/野尻真里>
【野尻真里】
一般診療と訪問診療を行いながら、予防歯科の啓発・普及に取り組んでいる歯科医師です。「一生涯、生まれ持った自分の歯で健康にかつ笑顔で暮らせる社会の実現」を目標にメディアで発信をしています。X(旧Twitter):@nojirimari

