自分の“現在地”を知って出した答え
ユウコさんは悩み抜いた末に、こう言いました。
「アパートの修繕契約、やめようと思います。迷っていましたが、売却することを決めました」
現状を数字で把握したユウコさん。「本当に必要なのは、ライフプランのシミュレーションではないか」と、自分自身で考えを整理し、父のアパートを手放すと決断しました。
相続した不動産を巡る悩みは、表面上は「改修か売却か」という二択に見えます。しかし多くの場合、その奥には「自分はこれからいくら必要なのか」「何のためにお金を増やすのか」という、もっと根本的な問いが眠っています。
その問いに答えないまま、「不動産のほうが安定している」「運用のほうが効率がいい」という議論をしても、本当の意味での答えは出ません。
大きな決断をする前に、まず自分の「現在地」と「必要な資金」を把握すること。それが、お金の不安を解消するための、最初の一歩です。
下田 幸彦
青い森FP事務所
代表/CFP®
