ソムリエのワインテイスティング
情野 とても細やかな泡が口の中で心地よく広がります。近年のヴィンテージは、酸味が穏やかになっている印象がありますね。「ル・メニル・シュル・オジェの王様」と称したい品格です。
安藤 チョーキーなミネラルが前面に出ていますが、時間の経過とともにブリオッシュやクリーミーなニュアンスが出てきました。時間をかけて向き合いたい特別なシャンパーニュです。グラスを傾けてゆっくり会話を楽しみたいですね。
工藤 まさに“語り合いたい”メゾンです。シャンパーニュはブレンドするのが常識だった時代に一つの年、一つの畑、一つの品種を使う美学を通した創業者の思いはとてもドラマチックです。『サロン』は熟成の時間を要するシャンパーニュで、今日も初めは硬い印象でしたが、徐々に変化してきました。
矢田部 熟成によって“シャンパーニュを超えるような領域”に到達するのがサロン。そういう意味で2015年はまだ若いですが、グレープフルーツや焼きリンゴの風味が取れるのは、この年の熟度の高さによるものでしょう。
<テイスター>

情野博之氏
「レストラン アピシウス」エグゼクティブソムリエ

矢田部匡且氏
「東京エディション虎ノ門」ヘッドソムリエ

工藤順平氏
「B ZONE GROUP」飲食事業部 エグゼクティブソムリエ

安藤 修氏
「TRUNK」オペレーション統括部所属/「TRUNK(HOTEL) YOYOGI PARK」レスト
ラン部部長兼任
お詫びと訂正
『ワイン王国154号』の誌面において、ワイン画像の色味が実際と異なる状態で掲載されておりました。正しい色味は本記事の写真をご参照ください。訂正するとともに、深くお詫び申し上げます。

