「おじいちゃんとおばあちゃんはもう死んじゃったの」成人祝いの贈り物を受け取った18歳ひとりっ子…46歳両親と70代祖父母の〈絶縁〉を知った日

「おじいちゃんとおばあちゃんはもう死んじゃったの」成人祝いの贈り物を受け取った18歳ひとりっ子…46歳両親と70代祖父母の〈絶縁〉を知った日

血のつながった親子であっても、すべての価値観や言動を受け入れられるとは限りません。ときには、一度の仲たがいが長期にわたることも。それは次の世代まで尾を引き、新たな葛藤や選択を生むケースもあります。

娘を大人とみなして、18年越しの告白

高校を卒業し、大学入学を間近に控えた春。18歳になったカスミさん(仮名)は、母から小さな小箱を手渡されました。中に入っていたのは、小ぶりですが上品に輝く一粒ダイヤのピアス。

「大人になったお祝いだよ」

そういって微笑んだ母は、一息つくと、こう切り出しました。

「カスミに話さないといけないことがあるの」

それは、カスミさんにとっての母方の祖父母にまつわる話でした。

小さな違和感「ママのお父さんとお母さんは?」

共働きの両親のもとで何不自由なく育ったカスミさん。父方の祖父母とは年に何度も会い、可愛がられて育ちました。

ほんの少し変だなと思ったのは、小学生のときです。夏休み明け、友達と祖父母の話題になり、「おじいちゃんとおばあちゃんは、2人ずついるのが普通」と知ったカスミさんは、家に帰って母親に尋ねました。

「ママのほうのおじいちゃんとおばあちゃんはどこにいるの?」

すると母は少しだけ悲しそうな顔をして、「もう死んじゃったの」と答えました。当時のカスミさんは「ふーん、死んじゃったんだ」と深くは疑問に思いませんでした。

しかし成長するにつれ、小さな違和感が重なっていきます。

数年後、お盆の時期に「ママのお父さんとお母さんのお墓ってどこにあるの? お参りしないの?」と聞くと、母は「……お墓はないのよ」と答えました。そのときは「そういう家もあるのかな」と納得したものの、やはり少し変だなと思いました。

思い返せば、母の子ども時代の写真などを見たことは一度もありません。母に自分の両親がどんな人だったのか尋ねても、言葉を濁されたり、すんなり話を逸らされたりしていました。

「なにか事情があるのかな」。カスミさんは勘づきつつも、母の様子を察してそれ以上追及することはしませんでした。

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