「気持ちを吐き出すことは大切ですが、夫も仕事のストレスや疲れを抱えていることが多く、上手に伝えないとお互いが不快な思いをするはめになってしまいます。まず気をつけたいのは“攻撃的にならないこと”。我慢に我慢を重ねて、感情が爆発した状態で夫につらさを訴えても、怒りからは反発しか返ってきません」(山崎さん 以下同)
相談を持ちかけるベストなタイミングは、夫の休日前の夜や、夕食後にリビングでくつろいでいる時など。夫がリラックスしている時間を見計らって相談するのがおすすめだ。
ここでポイントなのは、先に「自分の気持ちを吐き出したいんだ」ということを伝えること。話を聞いてもらえると安心する女性に対して、男性は具体的な解決策を見出すことをゴールとする傾向にある。
余計なすれ違いを生まないためにも「ただ話を聞いてもらえたらうれしい」と前置きをして、自分のつらい気持ちや不安に思っていることを打ち明けてみよう。
面と向かって話しづらい場合は、メールやLINEなどのツールを使うのも手だ。絵文字やスタンプを添えることで、よりソフトに伝わりやすくなる。
「実は、妻が急に母親になってしまった戸惑いから、さみしさを感じている夫はかなり多いのです。“本当はあなたとゆっくりしたいのに”という気持ちを伝えることで、夫もよりママの大変さを理解し、気持ちに寄り添えるようになってくれるでしょう」
その上で「早く帰れる日があったら、子どものお世話を手伝ってほしいな」などとお願いしてみよう。「この日は子どもを預けて2人でおでかけしてみない?」と提案してみるのもいい。
「育児が大変なんだから、それくらい自分でやってよ!」や「なんで私だけ自由な時間がないの?!」と、感情的にキレるのは、お互い嫌な感情しか残らないので注意が必要だ。
もし夫が激務で頼れないのなら、期間を決めて思い切って実家に帰ることも視野に入れて相談を。自分の気持ちを上手に伝えて、育児の負担を少しでも和らげよう。
(北東由宇+ノオト)