パパでも赤ちゃんを上手に寝かしつけられるコツはあるの? 「ベビーモデルトレーナー(ベビーハンドラー)」の野田純子さんに聞いた。
「積み上げてきたママとの『ネンネの儀式』を超えられるものはなかなか見つからないかもしれません。でも、『パパとのネンネも心地よい』と子どもが感じる経験が増えれば、安心感が育まれて眠ってくれるようになりますよ」(野田さん 以下同)
日中一緒に過ごせる日は、パパとのダイナミックな遊びで運動量が増え、疲れから自然に入眠できることもあるそう。
「また、帰宅が遅いパパは、子どもが寝た後でも、子どもと寝具を一緒にし、『目が覚めたときパパがそばにいた』という経験を繰り返しておくのも良いですよ」
月齢の小さい頃の寝かしつけは、「軽いスクワットをしながらリズムに合わせて『シュッシュッシュ』という『縦揺れ抱っこ』」や、「まんまる抱っこ(おくるみにしっかりくるんで抱っこ)」がオススメだそう。
逆に、ハイハイ期やあんよ期は寝かしつけがもっとも難しくなる。
「この時期は急激に感情の発達が現れてきます。言葉はまだ出なくても『これが嫌だ!』『こうしてほしい』という気持ちが芽生えてきます。人見知りや場所見知りが出てくるのもこの頃。赤ちゃんとの時間共有が長いママには要求が理解できてもパパには少し難しい時期なのかもしれません」
こうした時期は、たくさん身体を動かして遊び疲れた後に、焦らず根気よく添い寝でトライするのがベターだとか。
もうひとつのオススメは、「ハハハの入眠法」だ。
「『笑う』のは、小さい子どもにとって全身運動です。1分間の力強い笑いは10分間の有酸素運動に匹敵するともいわれています。血液循環が良くなって身体が温まり、深い呼吸になり、安らぎのホルモン・セロトニンが分泌されて、リラックスできるんですよ」
部屋を薄暗くして、お布団の上で寝転がりながら、子どもを笑わせてみよう。コチョコチョする、変顔をする、面白い擬音を使うなど、パパなりの「鉄板テク」を見つけることが大切だ。
「ゆったりと胸にハートを描くようにベビーマッサージする、手足の付け根から指先までふんわり優しくこすってあげるのもオススメです」
赤ちゃんがコミュニケーションをとれるようになってくると、ひと安心。お布団に一緒に入り、一日の出来事を互いにゆったりと話したり本を読んだり、楽しみながら過ごすことで眠りにつけるようになるそう。
もちろんパパの寝かしつけを成功させるには、ママの協力も不可欠。ふわふわの赤ちゃんと添い寝する心地よさをパパに伝え、根気強くトライしてもらおう。
(田幸和歌子+ノオト)