正直言って義両親が苦手。イライラせず上手く付き合う方法はある?

第92回 みんなが共感!ママのお悩み
結婚したものの、相手の両親に苦手意識がある人もいるでしょう。過干渉や嫌みを受け続けるとストレスがたまるものです。この記事では、義両親と上手く付き合うための付き合い方や帰省を断る口実、そして気になる介護問題について解説します。

義両親が苦手・嫌いな理由

結婚によって家族になった義両親ですが、お互い人間である以上どうしても相性の良し悪しがあるものです。夫のことは好きでも、義両親のことは好きになれないという人もいるでしょう。

一体どんなケースで義両親を苦手になったり、嫌いになったりするのか見てみましょう。

非常識な言動が多い

義両親とは、世代も慣習も生きてきた環境も違います。急に家族となったため価値観のすり合わせができておらず、ときに義両親の振る舞いを非常識だと感じることもあるでしょう。

アポも取らずに急に訪ねてきたと思ったら家の中を抜き打ちチェックしてきたり、デリカシーのない発言をされたりと、驚かされることもあるかもしれません。

義両親にとっては当たり前の行動だと、たいてい悪気がないのも困りものです。

必要以上に干渉してくる

家族とはいえ、必要以上に干渉してくる義両親を嫌だと思う人も多くいます。

とくに、子どものことについてあれこれ口出しされることにストレスを感じる人は多いでしょう。顔を合わせるたびに「いつ孫の顔が見られるの?」と催促をされたり、たとえ子どもを産んでも「跡取りのために男子を生んで」とプレッシャーをかけられたりするママもいます。

子どもの教育方針に意見する義両親も多いものです。昔ながらの子育てにこだわり、間違った接し方をすることも多々あります。アレルギーや病気に対する理解がない義両親が、医学的に危険な行為を子どもにしないかとヒヤヒヤするママもいるでしょう。

いつも嫌みばかり言う

明確に悪意を持って接してくる義両親もいます。嫁に対して義実家のやり方を強制し、少しでも気に入らないことがあれば嫌みを言うのです。

息子である夫を育ててきた生活環境を再現するように指示する義両親もいます。食事の味付けや掃除の仕方、洗濯物の干し方などを細かく指示してくるのです。これは、義実家の生活スタイルを引き継げば、夫も孫も快適に暮らせるという思い込みからきています。

息子の妻に嫌みばかり言う義両親は、自分の息子と子離れできていないことが多いようです。

苦手な義両親との付き合い方

家族になった以上、どんなに相性が悪くても義両親を完全に突き放すことはできません。かといって、無理して付き合っているとこちらのストレスがたまる一方です。

苦手な義両親とはどのように付き合えばいいのか、対処法を解説します。

無理に関わろうとしない

義実家とのやりとりがしんどい場合は必要以上に関わらず、無理に仲良くしようとしないことです。会いに行かなければならない、連絡しなければならないと自分を追い詰めないようにしましょう。

例えば、対面でのコミュニケーション頻度を落とし、できるだけ電話やメールを使うようにします。また、義両親と子どもの関係性が良好であれば、自分ではなく子どもとのコミュニケーションを増やしてもよいでしょう。

「義実家をきちんと気にかけている」「かわいい孫と話をさせてくれる」と義両親が感じられれば、悪印象を持たれにくくなります。ほどほどの付き合いを心がけましょう。

鈍感力を身に付ける

あまり義実家に対して神経質にならず、何か言われても受け流すくらいの心の余裕を持ちましょう。嫌みを言われてもまともに取り合わないくらいの鈍感力を身に付けるのが理想です。

義両親のイライラする発言は、いつまでも覚えておかず早めに忘れてしまうように意識しましょう。「また何か言っているなぁ」「言いたいだけ言わせれば満足するでしょ」と、どっしり構えておくのです。

言いたいことは夫を通して伝える

義両親に言いたいことがある場合は、実の息子である夫を通して伝えましょう。妻の立場では遠慮してなかなか言えないことも、はっきりと伝えられることが多いからです。直接言いにくいことほど、実の親と子どもの間でやりとりするように徹底しましょう。

夫がクッションとなり義両親との間に立ってくれるだけで、妻のストレスは大きく軽減します。自分の味方になり助けてくれる存在を心強く思えるでしょう。

一方、義両親と妻の間に立つことを面倒くさがり、我関せずという姿勢を見せる夫もいます。そのようなケースでは、義両親と妻の関係を良好に保つために、夫の存在がどれだけ重要かを説明して、協力してもらいましょう。

どうしても会いたくないときは?

年末年始や帰省シーズンはもちろん、何もないときでも義実家から呼び出されるという人もいるかもしれません。また、ときにはどうしても会いたくないと思うこともあるでしょう。

義両親と会うことを避けたいとき、どのような対処をすれば角が立たず、スムーズに受け入れられるかを紹介します。

仕事を理由にする

仕事は、義実家からの呼び出しを断る強力な口実です。

あらかじめ義実家に訪問する予定日に仕事を入れておき、日が近づいてきたら仕事の存在を伝えましょう。事前に言うと文句を言われそうであれば、前日や当日に仕事の存在を明かし、あたかも急な仕事であるように演出します。

仕事には職場の人はもちろん、クライアントなど多くの人が関わっているものです。周囲の人に迷惑をかけてまで義実家にくるようにとは、義両親もなかなか言えないでしょう。

体調不良を理由にする

体調不良による予定変更も、すんなり受け入れられることが多い理由のひとつです。本人が体調不良だといっている以上、仮病を疑ってしまえば立場が悪くなることは明白です。周囲から冷血な人だと思われかねません。

とはいえ、急な体調不良は違和感があるため、前日から夫に体調が崩れ始めていることをそれとなくアピールしておきましょう。

また、毎回体調不良を理由に義実家を拒んでいると、さすがに不審に思われます。「体調不良」を乱用することは避けた方が無難です。

夫、または夫と子どもだけで行かせる

妻の自分は義実家に行かず、夫や子どもだけを義実家に向かわせるという方法もよい手段です。なぜなら、義両親は実の息子やかわいい孫に会いたくて帰省を促していることがほとんどだからです。妻が一緒でなくてもある程度満足してくれます。

夫と子どもは、義実家でも気兼ねなく過ごせるため、皆が気分よく過ごせるよい方法です。ただし、一緒に行かない場合でも妻としてフォローを入れることは忘れないようにしましょう。手土産を用意し、普段義実家にお世話になっていることへの感謝を伝えるのです。

義両親でも介護をしないといけない?

結婚するとほとんどの家庭で避けて通れない話題といえば、介護に関する問題でしょう。とくに、義両親とあまりよい関係を築けていない場合は、介護に対してあまり気が進まないのも当然です。

そもそも、結婚し妻となれば、義両親の介護をする義務は発生するのでしょうか?ここではっきり確認しておきましょう。

妻に介護の義務はなし

妻が夫の親の介護をしなければならないと法律で決められているわけではありません。民法上では、直系血族と兄弟姉妹はお互いに扶養する義務がありますが、ここに配偶者は含まれないのです。

とはいえ、夫婦の間にはお互いに助け合う義務があります。夫が自分自身の親兄弟を支援することに対しては、妻が間接的にフォローする必要があるのです。

あたかも妻が全面的に義両親の世話をしなければならない、というような認識が義実家や夫にあるようであれば、きちんと線引きをしておいた方がよいでしょう。介護を妻だけに丸投げする家庭は、妻のストレスがどんどん膨らんでいくことになります。

様々な選択肢がある

夫婦だけで介護するばかりが方法ではありません。現代では介護に関する様々なサービスがあるため、負担を軽減するためにも積極的に活用しましょう。

義両親が家に留まるのであれば、訪問介護・訪問介護・定期巡回など、プロのヘルパーが自宅訪問して介護を行うサービスがおすすめです。

自宅での介護が難しい場合は、専用の施設で1日面倒を見てくれるデイサービスを利用する方法もあります。自宅と施設間を移動する送迎バスを用意しているところも多く、送り迎えの心配もありません。

自宅での介護も通いでの介護も難しい場合は、介護サービス付きの老人ホームに移り住むという方法も検討しましょう。24時間プロの介護士が対応してくれます。家族は定期的に様子を見に行けるため、適度な距離感で関われます。

まとめ

義両親とは考え方が合わず、どうしても苦手意識を持ってしまうという人は多いものです。無理に関係を持とうとするとストレスがたまるため、ある程度の距離を持って接してはいかがでしょうか。

どうしても会いたくないときには、仕事や体調不良を理由に逃げてしまってもよいのです。介護の問題も、直接妻に義務が生じるわけではありません。義実家との関係をそう固く考えない方が、ストレスなく交流できるでしょう。