冬至(とうじ)の二十四節気発酵レシピ│塩麹で作る「6色なます」など旬レシピ3品

冬至(とうじ)の二十四節気発酵レシピ│塩麹で作る「6色なます」など旬レシピ3品

2020年12月21日(月)~2021年1月4日(月)は、二十四節気の「冬至(とうじ)」にあたります。二十四節気(にじゅうしせっき)とは、古代中国から伝わったもので、春夏秋冬の季節をさらに約15日間ずつにわけた暦です。

前回の「大雪(たいせつ)」は、二十四節気の21番目の節気。本格的な冬を迎え、年神様を迎えるための準備を始める季節でした。今回ご紹介するのは冬至。1年でもっとも昼の時間が短い日として、よく知られる節気でもあります。今回ご紹介する冬至とはどのような時期で、どんな食べものが旬を迎えるのでしょうか? また、冬至にピッタリの発酵レシピとして、塩麹で作る「6色なます」や、出汁と塩麹のみで仕上げる「冬至の大根ポタージュ」、黒酢玉ねぎを利かせた「えびとインゲン豆の炒め」など、おすすめの食養生、新年を迎えるためのおかずなどをご紹介します。

冬至(とうじ)とは

二十四節気では冬の真ん中、真冬の始まりの節気になります。この日を境に日照時間が少しずつ増えていくことから、太陽復活の日として「一陽来復(いちようらいふく)」と呼ばれ、幸運が訪れるという意味もあります。しかし、昼の時間がもっとも短い日=死に一番近い日ともされ、厄除けの行事も多く行われました。

冬至の日にいただく「ん」のつく食べもの

冬至には「ん」がつく食べものをいただくと縁起が良いとされています。なぜ「ん」なのかは、運(うん)の「ん」で縁起の良いということや、「ん」はいろは唄の50音でいちばん最後の音であり、陰から陽に転ずるとして縁起の良いなど諸説あります。

「ん」のつく食べ物

なんきん(かぼちゃ)、ぎんなん、にんじん、かんてん、きんかん、など。また、魔除けの色である赤色の食べ物として小豆も、冬至にいただく定番の食材です。

ゆず湯

ゆず湯

ゆずは香りが強く、禊の意味としてゆずをお風呂に入れるのも冬至の代表的な風習です。一陽来復を祝い、太陽に似たゆずを用いたという説もあります。

冬至期間中に迎えるお正月、新年の呼び方・正月飾りの期間・おせち料理の詰め方のルール

また、冬至の節気ではいよいよお正月を迎えます。お正月は年神様をお迎えしてもてなし、お見送りする行事です。お正月とは、年神様がいる1月1日~7日(または~15日)を指します。新たな年の無病息災、五穀豊穣を願い、伝統食を食べ、正月飾りをして新年を迎えます。

新年の呼び方

1月1日 元旦

1月1日~3日 三が日

1月1日~7日 松の内

1月1日~17日 小正月(地方によっては15日まで)

1月11日 鏡開き

1月15日 どんと焼き(正月飾りを燃やす火祭り)

お正月飾りの期間はいつからいつまで?

・門松 年神様が迷わないように玄関に立てる目印(12月28日頃~1月7日)

・しめ縄 縄で結界をはることによって神聖な場所の目印に(12月28日頃~1月7日)

・鏡餅 年神様の依り代、居場所のために飾る(12月28日頃~1月11日)

おせち料理の重箱の詰め方

おせち料理

新年を迎えられた喜びに感謝し、家族そろっていただきます。重箱に詰めるのは、幸せが重なるという意味を込めて。重箱は1~3段が一般的で、それぞれの段に詰める内容が決まっています。品目は奇数で盛り付けましょう

1段目 祝いの肴(数の子、黒豆、田作り、かまぼこ、伊達巻、錦卵など)

2段目 酢の物、焼き物、煮物などの肴をつめる

3段目 家庭自慢の味、煮しめを詰める

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