子育て中に抱える悩みは?子育てを楽しむための方法も紹介

第96回 みんなが共感!ママのお悩み
子育てをつらいと思う人はたくさんいます。「まさに私もこれで悩んでいる!」と共感を集める、子育て中の親が抱えやすい悩みのタネをまとめました。子育てを「つらい」から「楽しい」に変えるコツも紹介します。できそうなことがあれば試してみましょう。

みんなは子育て中はどんなことで悩んでる?

子どもは予想もつかない反応をすることが多く、そのたびに親を戸惑わせます。生活が大きく変化することで、親の気持ちが変わることもあるでしょう。

これらは「よくあること」ではありますが、放置できるほど単純な悩みではありません。まずは、多くの親が抱える悩みについて紹介します。

叱り方がわからない

子どもとは、言うことを聞いてほしいときほど反抗するものです。優しく言い聞かせても効き目がなく、きつく叱れば道ばたにひっくり返ることもあるかもしれません。

親のストレスが最高潮に達すると、つい子どもに怒鳴ってしまうことや、くどくどお説教してしまうこともあるでしょう。しかし、怒鳴るとインパクトだけが残り、話が長いと集中力がもちません。

ポイントは、目を合わせて「何がだめなのか」「なぜだめなのか」を短い言葉で伝えることです。「怒鳴らない」「たたかない」ことだけ気をつけて、自信をもって叱っていきましょう。

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平等に接することができない

「新生児を抱いて家に戻ったら、上の子がかわいく思えなくなっていた」といった、自分でも理解しがたい心の変化に悩む人もいます。実は、これは母親が「よりか弱く小さい子を守ろう」とする本能的な反応です。

試しに一度、信頼できる人に下の子を預けて、上の子と2人きりの時間を作ってみましょう。上の子が守るべき対象に切り替わったとたん、心の余裕と同時に愛情がよみがえるかもしれません。

母親の関心を独り占めできる時間を作ってあげることで、上の子にも「下の子を守らなければ」という気持ちが芽生えやすくなるでしょう。

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好き嫌いが多くて大変

幼児期は好き嫌いが多いものです。なかには何でも食べられる子もいますが、だいたいの子どもは苦手なものがあるでしょう。自己主張が強くなってくるにつれ、食べさせる苦労も増していきます。

「大人になったら食べられるものが増えた」という経験は、よくある話です。これは、食の経験を積み、味覚が落ち着いたことによる変化といえます。

子どもの味覚は大人より鋭く、特に「苦味」と「酸味」が苦手です。すっぱかったり苦かったりする食べ物には「腐敗や食べてはいけないものの可能性がある」と、本能的に強い警戒心が働きます。

好き嫌いが多いことは、優れた生存本能をもっているともいえるかもしれません。これらは、食べて経験を積むことで克服できることもあるとされています。

幼児期には、なるべく多くの味を経験させることも大切です。嫌いな食べ物も食卓に並べ、繰り返し食べることを促してあげましょう。

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疲れてイライラすることも多い

子どもが生活に加わると、大人だけのときとはまったく違った生活環境になります。子育てをしながら新しい環境になじまなければいけないため、ストレスを感じる人が多いのも無理はありません。

続いて、生活の変化による具体的なイライラの原因について見ていきましょう。

自分の時間がとれない

子育て中に自分の時間を確保するのは、至難の業です。赤ちゃんのころは「もう少し成長すれば楽になる」と思っていても、いざ幼児期になってみれば、動きが活発になって落ち着く間もありません。

子どもに振り回されるだけで1日が終わり、「鏡の中をのぞいたら、ボロボロの肌と髪の自分と目が合った…」なんてこともあるでしょう。

自分に構う時間が少なすぎると、ストレスがたまりやすくなります。可能であれば、週に1度数時間でも子どもを預けて、気持ちをリフレッシュさせるとよいでしょう。

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何事もスムーズに進まない

独身のころや夫婦2人だけだったころは、「午前中に洗濯と掃除を済ませて、早めに食事の支度を始めよう」と計画立てて家事を進めることもできたでしょう。

しかし、子どもが生まれると、理想通りの生活を送るのは難しくなります。やることが一気に増えるうえに、子どもがまとわりついて一つひとつの家事に時間がかかるのです。

「子どもが静かなときはイタズラをしている」という法則を忘れ、家事に集中している間に壁に落書きされたり食材をばら撒かれたりするハプニングは後を絶ちません。

普段きちんとしている人ほどストレスのたまりやすい環境ですが、「子育て中は予測不能なできごとは当たり前」と、開き直ることも大切です。

夫の行動にストレスを感じる

夫の何気ない言動が、イヤイヤ期の子どもよりもはるかに大きなストレスになることもあるでしょう。妻が子どもの世話と家事に追われているなか、お構いなしに自分の趣味に没頭する姿や、ひんぱんに飲みに行く姿にはむなしさすら感じます。

気が向いたときだけ子どもを構い、気まぐれに子育てに口を出し、オムツひとつ替えた程度で「イクメン」を自称されてはたまりません。

こうした夫たちは、家事や子育てをどこか「他人事」だと思っています。自分の仕事ではないため、少し考えればわかりそうなことにも気づきません。

対策としては、「やってほしいことをハッキリ伝えること」が有効です。「皿洗い」や「洗濯物をたたむ」など簡単なことから始め、夫が自分からしてくれるように段階的に導いてあげましょう。

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子育ての環境に悩むこともある

子育てにはある程度の心の余裕が必要です。ところが、なかにはサポートもないままに、限られた時間をやりくりしながら孤軍奮闘している人たちもいます。ここでは、過酷な環境に悩むふたつのケースを紹介します。

ワンオペ育児がつらい

「ワンオペ育児」とは、子育てがママに任せっきりになった状態のことをいいます。パパの単身赴任や別居に限らず、同じ家にいてもパパが子育てにノータッチであればワンオペ育児です。

子育てに積極的なよそのパパを見ると、うらやましく感じると同時にみじめな気分になります。疲れ切った精神状態では、子育てにも支障をきたしてしまうでしょう。

夫婦ともにフルタイムで働いている場合はもちろん、パートや専業主婦であっても、子育てや家事の手助けを求める権利はあります。

子どもがある程度大きくなったら、「パパと遊んでおいで」など、子どもの方からパパに関わるようにしていくとよいでしょう。

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仕事との両立が難しい

子育ては、ただでさえハードなタスクです。平日の朝には、子どもの身支度だけで手一杯になり、バタバタと出社する日もあるのではないでしょうか?

夕方ようやく家に帰っても、料理・お風呂・片付け・明日の準備と、やることは山積みです。「やっとベッドに入れた」と思っても、次に目を開けたときにはまた同じ1日が始まります。

「仕事が生きがい」であれば、子育てサービスや家族のサポートをお願いして負担を減らしましょう。反対に、もし「仕事がつらい」と感じるのであれば、辞めることも選択肢のひとつかもしれません。

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子育てを楽しむために必要なこと

一般論として、「誠実さ」や「我慢強さ」は美徳とされます。しかし、子育てに限っていえば、このふたつは必ずしも必要ではないのかもしれません。自分と子どもの笑顔を増やす心得を紹介します。

完璧な親になろうとしない

子育て中は、完璧を求めて頑張りすぎないようにしましょう。大人の世界で一般的に思い描かれる理想の親になるよりも、「自分の子どもにとって大好きなパパやママ」であることの方がずっと大切です。

子育てをしている人たちは、毎日子どもにご飯を食べさせて洗濯した服を着せ、寝かしつけまで付きっきりです。そのときに子どもの言葉に笑顔で答えてあげられたのなら、十分に立派な親といえます。

情報に振り回されない

間違っている子育てはあっても、正しい子育てはありません。育児書がすすめる方法も、ママ友から仕入れた子育てのコツも、我が子に合わなければ無用の長物です。

「きかん坊だけど元気で明るい」「行動は遅いけど丁寧にできる」など、まずは子どもの個性に目を向けることをおすすめします。周りと比べることをやめ、その子だけの長所を伸ばしてあげましょう。

ひとりで抱え込まない

子育ての悩みは、なるべく誰かに話すようにしましょう。不安や不満が心に降り積もると、子どもといてもどこか心が冷えてしまいます。自己嫌悪から、さらにストレスが大きくなるかもしれません。

悪循環に陥る前に、パパ・実母・友人など、信頼できる人に悩みを打ち明けてみましょう。たとえすべてが理解されなくても、「私はこういう悩みを抱えている」と表明するだけで心が軽くなるはずです。

身近な人に話しづらいのであれば、都道府県や自治体で「子育て相談窓口」を設けているところもあります。匿名で相談できるため、試しに利用してみるのもひとつです。

まとめ

子育ての悩みは、子育てしている最中になければ理解しにくいものです。「あのころが一番かわいかったって思う日がくる」という言葉は、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」のことわざのように終わってから出てくるのではないでしょうか?

家族や「子育て支援サービス」など、差し伸べてくれる手はどこかにあります。「いつか楽になる」ことを心の支えにするのではなく、つらいと感じている今の自分を助けることを第一に考えましょう。