――ブログではいつも明るくて楽しそうな福田さんでも、やはり育児に対する不安はあったりするのですか?
いっぱいあります! 私の場合、実の母親が遠方(岩手県)に住んでいて、まだ働いてもいるので、「いざというときに頼る人がいない」というプレッシャーは常にかかえていました。出産して間もないころは、気軽に相談できるママ友もいなかったですし…。
――どんな不安が、どういうときに襲ってくる?
毎日毎日朝起きて娘のごはんを作って、遊んであげて…。それこそ土曜も日曜もない同じスケジュールの繰り返しで、自分の気が休まるヒマもない“現実”がつらかったですね。
少し前までは、主人も3カ月に一度休みがあるかないかという状況で忙しく、育児を手伝う間もありませんでした。土日になって公園や子どもが遊べる施設に行くと、そこにはパパがいて…。
大人二人の目線があるだけでもママとしてはずいぶん気が抜けるわけじゃないですか。でも、私たちはいつも二人っきりで…。
――その状況からよく抜け出せましたよね?
「どうにかならないかな?」と、思い切って主人に相談してみたんですよ。すると、彼は私の苦しみをちゃんと理解してくれ、じわじわと自分のスケジュールも調整してくれて…。
「今までは、外で働いてそのお金で妻の育児負担を減らすのが男の役割だと考えていたけど、子どもの成長を間近で見守ることも男の役割のひとつ」だと言ってくれたんです。その言葉ですーっと気持ちが楽になりました。
――夜泣きとは今でも大変じゃないですか?
産まれたばかりのころは、夜もずっと私が娘にくっついていなければならなくて、このままだと体が持たないなということで、少しずつ夜間断乳を実践してきました。そして、それが上手く波に乗ると夜泣きは私にとって、そこまで大きな問題じゃなくなったんです。
新しい育児トラブルって、次々と生じてきますよね? でも、一つひとつ、自分の頭のなかにある問題を改善していくごとに、子どもに対する悩みのパーセンテージが減っていく実感があって、精神的に余裕が出てくるんです。逆に言えば、「改善されないなら悩み続けるしかないんだな」と開き直るしかない(笑)。
――福田さんの育児ストレスの発散法は?
私もわりと早くから仕事復帰したので、生後3カ月のころから娘を託児所にあずけているんですよ。そこで空いたわずかな時間を有効に利用するよう努力しています。
たしかに「まだ小さい子どもを他人に預ける」罪悪感はあったりします。けれど、それをあえて“罪悪感”と捉えず、「その時間を作ったからこそリフレッシュできて、また娘にもより深い愛情を注げるんだ」と自分に言い聞かせているんです。
カフェに行ってお茶をしたり、家でコーヒーを入れて飲んだり散歩するだけでもかまわない…。ずっとストレスをかかえて子どもに八つ当たりする関係を避けるためにも絶対必要なこと! 「リセットこそが愛情」なんですよ。
【後記】
日々のルーティンワークでブルーな気分になりがちなママに、福田さんが動画でエールを送ってくれました。これを観たら元気いっぱい!
(インタビュー・文/ヤマダカツヤ)
(インタビュー・文/ヤマダカツヤ)
プロフィール
福田 萌(ふくだ もえ)
1985年岩手県生まれ。タレント。2012年にお笑いコンビ『オリエンタルラジオ』の中田敦彦と結婚。翌年、第一子となる女児を出産。現在はテレビ、雑誌などを中心に幅広く活躍中。
1985年岩手県生まれ。タレント。2012年にお笑いコンビ『オリエンタルラジオ』の中田敦彦と結婚。翌年、第一子となる女児を出産。現在はテレビ、雑誌などを中心に幅広く活躍中。