「AllAbout」の恋愛ガイド、藤嶋ひじりさんは次のように話す。
「絶対にダメなのは、再婚理由として、子どもに『あなたのためよ』と伝えることです。『パパがいたほうが』という人もいるけど、それが子どもの負担になる可能性もありますので違うと思います」(藤嶋さん 以下同)
子どもには再婚について、「お母さんが、この人となら家族になれると思う」など、あくまで「母親本人の意志」「本人同士が決めたこと」であることを責任持って伝えるべきだそう。
「また、彼氏と子どもが仲良くしていることを、当たり前に思わないこと。どちらも、合わせてくれているだけの可能性がありますし、自分のために頑張ってくれているのだと解釈したほうがよいでしょう」
また、再婚後も、子育ての主導権は彼氏に渡さず、母親である自分がきちんと握ること。そして、再婚での「できちゃった婚」はなるべく避けてほしいそう。
「子どもが小さいうちはドサクサにまぎれてうまくいくこともありますが、思春期の子どもがいる場合は危険です。できちゃった婚でなくとも、出産後は新しい子ばかりに集中せず、先に生まれた子のことを優先して考えることも大切です」
●再婚後、経済的に相手に依存するのはトラブルの元
他人同士がいきなり「家族」になるのは、本来、無理があること。だからこそ、子どもにそれを強要することのないようにしたい。
「できれば家を住み替え、部屋も増やし、子どもと彼氏それぞれに、別の空間を持てるようにすることがオススメです」
また、交際期間と異なり、再婚となると、「お金の問題」も重要になる。
「再婚では、経済的トラブルも多いので、事前に子どもの教育費をどうするか、彼氏に負担がかからないかなども考慮し、話し合っておきましょう」
女性がひとりで子どもを育てていくのは、大変なこと。だからといって、「再婚=幸せ」「再婚したら働かなくて済む」という思いこみから、焦って再婚を望むのは禁物だ。
「彼のほうから『もう働かなくてもいいよ』と言われてうまくいっている再婚もあります。でも、経済的に完全に相手に依存せずに、自分もしっかり働く気でいるとトラブルを避けられることもあります」
まずは自分をしっかり持つこと。母親であることは絶対に忘れず、「子ども」という存在を大切にすること。時間をかけてその上で恋愛をゆっくり楽しんだ末に、初めて「新しい家族」があるのかも。
(田幸和歌子+ノオト)