2メーカーでテスト!衣類スチーマーで本当に服のシワはとれる?

第59回 日常消費財の徹底比較 いいモノ買い隊
料理や洗濯、掃除などなど、毎日の家事は正直面倒ではありませんか? だからこそ少しでも時短をしたい。筆者の場合は、仕事で着るためのシャツにアイロンをかけるのがとても億くう…。アイロンがけを劇的に楽にしてくれるアイテムがないものかと探してみたところ、衣類スチーマーに辿りつきました。

シャツをハンガーにかけたままシワとりできる

一般的なアイロンは、アイロン台に服を置き、アイロンを押し当てながらシワを伸ばしますよね。一方で衣類スチーマーはアイロン台を使わずに、服をハンガーにかけたままの状態でシワを伸ばせるという商品です。アイロン台を出したり片付けたりしなくていいのは、時短につながりそう。

今回購入した商品はこちら

衣類スチーマーは様々なメーカーから販売されていますが、今回は「ティファール」と「パナソニック」の衣類スチーマーを購入しました。

・パナソニック「NI-FS530-DA」(7480円)

…約24秒の立ち上がりですぐに使うことができ、パワフルなスチームで簡単にシワとりができるそう。さらに、スチームには脱臭・除菌効果もあり、タバコや汗、飲食臭、花粉対策にも期待できます。一般的なアイロンのようにプレスもできる2WAYタイプ。

・ティファール「アクセススチーム」(8470円)

…パナソニック同様に、消臭や除菌効果のある衣類スチーマーで、スチームを出し続けやすくするために、トリガーにロック機能を搭載。デリケートな服にも使えるヘッドカバーや毛足の長い服に使えるアタッチメントブラシ、ドアなどに取り付けられる専用フック付き。

衣類スチーマーでシワはとれたけど…

今回はシワだらけになっている白いオックスフォードシャツと赤いスカートの2種類に使用してみます。

まずは、「ティファール」でオックスフォードシャツに試してみると、想像していたよりも意外とスチームに勢いがなくてビックリ。じんわりと出てくるスチームをシャツにあてて、衣類スチーマーをゆっくりと上下左右に動かしてみたもののシワが伸びている様子はほぼありません…。

そこで衣類スチーマーで効果的といわれている服を引っ張りながらスチームをあててみると、確かにシワが少し伸びましたが、“ピシッ”となるわけでもなく…。

最後に服を引っ張りつつ衣類スチーマーを服に直接つけながらスチームをあてると、シワが伸びてはいるのですが、完璧な仕上がりとはいえません。

次に「パナソニック」の衣類スチーマーでも前述同様に試しましたが、異なるのはスチームの勢いがある程度で、シワとりの仕上がりは似たような結果になりました。

ちなみに、スカートにも試してみましたが、結果はオックスフォードシャツと同じで、スチームをあてるだけではシワが伸びているとは感じられず、服を引っ張ったり、衣類スチーマーを直接あてたりすることで、“ある程度”はシワとりができました。

ネット上には、衣類スチーマーを数分使っただけでシワが完璧にとれている画像もありますが、いったいどうやっているのでしょうか…。残念ながら筆者ではまったくできず、一般的なアイロンでアイロンがけしたほうが早いしキレイという結論に至りました。

しかし! ひとつだけよかった点があります。それは消臭効果。筆者が身につけていたスウェットに、体臭のようなニオイが染みついていたのですが、衣類スチーマーでたっぷりのスチームをあてたところ、ニオイが和らぎました。

冬物のコートやスーツなど、気軽に洗濯はできない衣類を気軽にリフレッシュさせるという意味合いであれば、衣類スチーマーは便利なアイテムかもしれません。
(文・奈古善晴/考務店)

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