湿気で髪の毛が広がりまとまらない3つの原因とは?
◆髪内部の水分バランス
この時期は湿度も気温も一気に高くなります。そうなると空気中の湿気に加えて、頭皮の発汗からも頭部全体に湿気がたまりやすくなるため、髪の毛が常に水分を吸収している状態になり、うねりやボリュームを招いてしまうそう。また湿気で髪の中にバランスよく水分が浸透すればいいのですが、部分的に髪に水分が入ってしまう事がうねりの原因を作っています。
◆ダメージ
キューティクルが整っている健康な髪は水分量が保たれています。しかし、ダメージを受けてキューティクルが剥がれ落ちていると、剥がれた部分から水分が侵入して内部にため込みやすくなるとか。水分をため込んだ部分だけが膨張することで髪にうねりが生じ、髪が広がってしまうのです。くせ毛でなくても1本1本の水分量が変わり、うねりを伴ってまとまりにくい状態になってしまいます。
◆加齢
髪の毛のうねりの原因の1つとして、加齢も関係していると言われています。20代後半をピークに「エストロゲン」という皮膚や髪の毛を作るのに関係している女性ホルモンが減少していくことによりうねりが出やすくなると言われています。また、加齢による頭皮のたるみや硬化なども、頭皮の毛穴の歪み原因につながるそう。
髪の毛一本一本が生えている頭皮。その頭皮の毛穴は直毛の場合、もともとキレイな円形をしています。キレイな円形の毛穴から生えている髪は、髪の断面も丸くダメージに強く、逆にクセ毛の場合は毛穴そのものが楕円形をしているので、髪の断面も楕円あるいはいびつな円形になり、ダメージを受けやすいだけではなく、うねりやすい形状になっています。
湿気に負けない!美髪対策
〈身体の内側からも髪に十分な栄養を〉
髪のうねりを防ぐためには、毎日の食生活に気を配ることがとても重要です。うねり髪には十分な栄養を与えましょう。
◆アミノ酸
髪を作るのに必要不可欠な栄養素。アミノ酸はたんぱく質の一種で動物性、植物性バランスよく摂取しましょう。主に赤身肉や大豆、乳製品などに含まれる“リジン”は髪の毛の材料となり、大豆や魚介類に含まる“アルギニン”は成長ホルモンの分泌と関係があるとされていて、毛髪の再生にも効果があると言われています。
Lシステインもアミノ酸の1種で主に皮膚や爪、毛髪などの粘膜質の生成に関わっています。髪の生成に関わるアミノ酸やコラーゲンの生成にも深く関わりがあるそう。そのため、Lシステインが不足していることは、髪の老化を促進、健康状態を損ねることに繋がる可能性があります。Lシステインは、若く健康的な身体の場合は体内で十分に生成することができると言われていますが、加齢や健康状態が損なわれている状態では、生成量が少なくなり、不足してしまうことも。そのため食品からLシステインを摂取する必要があるでしょう。
◆亜鉛
亜鉛はたんぱく質を髪に合成するときに必要な栄養素で、髪の毛に栄養を運ぶ大事な役目もあります。うなぎ、カキ、レバー納豆、ホタテ、のり、アーモンドなどに豊富に含まれています。
〈毎日のヘアケアでうねりやクセ毛とはサヨナラ〉
◆髪を洗った後は、しっかり乾かす!
髪が湿ったままでは、寝ている間に癖がつきやすくなります。また濡れた髪は非常に繊細なので、摩擦や頭の重みによる圧迫ですぐに傷んで広がりやすい髪になってしまいます。
◆タオル使いに要注意!
濡れた髪をタオルで拭く時は、ゴシゴシ拭かずにやさしく叩くようにしましょう。
◆ドライヤーの当て方もひと工夫!
キューティクルが閉じるように、ドライヤーの風は根本から毛先に向かって当てるようにしましょう。濡れた状態から半渇きの状態になるまで、高温で短時間ドライヤーをあてます。その際、髪を伸ばしながら乾かすとクセ毛も伸びやすくなります。最後は冷風を当ててキューティクルを閉じて固めましょう。髪全体に艶が出やすくなり、さらに冷やされることで汗がおさまりやすくなるため髪が広がりにくくなります。
いかがでしたか?憂うつな雨の季節は毎日の食べ物やヘアケアのちょっとした工夫で髪の悩みから解放されましょう。