7、その他調停調書に関する疑問点について
(1)再発行はできる?
調停調書の
- 正本
- 謄本
- 抄本
などは再発行が可能です。必要があるのに手元になければ裁判所に請求しましょう。
(2)保存期間はいつまで?
調停調書は調停終了から30年間保存されることになっています。調停調書以外の事件記録については保存期間が5年です。
(3)DVやモラハラを行う夫から自分の現住所を隠したいときはどうする?
DVを受けたなどの理由で、相手に自分の現住所を知られたくないときには、秘匿したい旨を裁判所に申し出てください。裁判所は情報が相手にバレないように注意して対応してくれます。
8、離婚調停でお悩みの方は弁護士にご相談を
調停調書の内容チェックだけでなく、離婚調停全体をうまく進めるには弁護士への依頼が有効です。
(1)自分の主張を法的に伝えてくれる
主張を法律的な観点から整理して裁判所に伝えてくれるのは、大きなメリットです。
離婚調停では
- 財産分与
- 養育費
- 面会交流
など様々なことを決めます。
法律上のルールをすべて把握するのは簡単ではありません。また法律がある程度わかっても、自分の言い分を調停委員にわかってもらうように伝えるハードルは高いです。
弁護士に依頼すれば、主張を効果的にまとめてくれるので、調停を有利に進めやすくなります。
(2)手続、話し合いを任せてストレス軽減に
普段とは違う調停の場では、緊張してうまく話せないこともあります。また、求められた書類の提出をするのも一苦労です。弁護士に依頼すれば、
- 細かい手続
- 調停での発言
を任せられ、ストレスが軽減されます。
(3)調停調書の内容も間違いなし
調停調書を作成する際にも、弁護士がいれば勘違いや誤記のない書面になります。
自分だけで確認すると、専門的な表現だらけで内容がよくわからないケースもあるでしょう。
弁護士に依頼していれば思わぬところで足をすくわれずにすみ、相手が義務を実行しないときにスムーズに対応できます。
まとめ
ここまで、調停調書について、
- チェックポイント
- 公正証書・和解調書との違い
などを解説してきました。疑問点をそのままにしていると後々トラブルになりかねません。何か気になることがあればぜひお早めに弁護士にご相談ください。
監修者:萩原 達也弁護士
国内最大級の拠点数を誇り、クオリティーの高いリーガルサービスを、日本全国津々浦々にて提供することをモットーにしています。
また、中国、ミャンマーをはじめとする海外拠点、世界各国の有力な専門家とのネットワークを生かしてボーダレスに問題解決を行うことができることも当事務所の大きな特徴です。
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