土砂災害が発生しやすい!?日本の国土の特徴とこれまでの土砂災害

土砂災害が発生しやすい!?日本の国土の特徴とこれまでの土砂災害

土砂災害の被害を最小限にするために

台風や豪雨、地震などにともなって、日本各地で発生している土砂災害。被害を最小限にするために、様々な対策も行われています。
例えば、「砂防えん堤(砂防ダム)」と言われる、土石流など上流から流れ出る土砂を受け止め、溜まった土砂を少しずつ流すことにより下流に流れる土砂の量を調節する施設の建設。土砂が砂防えん堤に溜まることで、川の勾配を緩やかにし、川底や川岸が削られるのを防ぐとともに、土石流の破壊力を弱めることができます。
2021年中に発生した土砂災害においても、長野県木曽郡や広島県広島市、岐阜県中津川市など、多くの地域で、砂防えん堤が土砂をとらえて人家や道路などの被害を未然に防止し、被害を最小限に抑えることに繋がっています。

川の流路を広げることで、大量に流れてくる土砂を一時的に受け止める「遊砂地」も、静岡県富士宮市などで、土砂災害の被害を小さくすることに役立っています。

共助による事前の避難で、人的被害を免れた事例もあります。
平成30年7月豪雨で20人が亡くなった広島県広島市内では、令和3年8月の大雨では、西区田方地区や安佐南区などで事前に避難した人が多く、人的被害は出ませんでした。
長野県茅野市では、9月に茅野市下馬沢川で複数の民家が巻き揉まれる土石流が発生しましたが、地域では例年避難訓練を実施しており防災への意識が高かったことにくわえ、避難指示発令後に防災無線による避難呼びかけだけでなく、消防団員などが住民に直接声をかけて回り、住民の多くが事前に避難したことで、人的被害を免れました。

地形、気候ともに、土砂災害が発生するリスクの高い日本。
そうしたことを知った上で、早めの避難を心がけることで、少なくとも命を守ることはできます。

<参考資料>
内閣府 平成17年度版防災白書

国土交通省 水害対策を考える

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moshimo ストック
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私たち moshimo ストックは「もしも」のための防災情報メディア。 最近、地震や台風がよく起きるようになって心配。 防災をしようと調べてみたものの、何から始めればいいの…? 私たちも始めは知ることがたくさんあって、防災ってちょっと難しいな…と思いました。 でも、ちょっと待って下さい! もし何の準備もなく災害にあってしまったら大変です。 防災は少しずつでも大丈夫、「もしも」のための準備を始めませんか?
私たち moshimo ストックは「もしも」のための防災情報メディア。 最近、地震や台風がよく起きるようになって心配。 防災をしようと調べてみたものの、何から始めればいいの…? 私たちも始めは知ることがたくさんあって、防災ってちょっと難しいな…と思いました。 でも、ちょっと待って下さい! もし何の準備もなく災害にあってしまったら大変です。 防災は少しずつでも大丈夫、「もしも」のための準備を始めませんか?