自宅で簡単!電気代節約のための正しいエアコン掃除
エアコンは、高い場所に設置されているので、一見、掃除が億劫に感じられますが、自分でできる掃除は限られているので意外と簡単ですよ!
手の届く場所だけ、掃除すれば大丈夫です。
手の届きにくいエアコン内部の掃除は、ご自身でお掃除することはあまりおすすめできません。エアコンクリーナーなどは市販品もありますが、ご自身で掃除した場合は洗浄不足になることも多く、内部に汚れがこびりついてしまうこともあります。結果、故障の原因につながってしまうことも。
エアコンメーカー各社も、内部掃除でご自身でクリーナーを使用しないように推奨しています。
そのため、エアコン掃除は「エアコン本体の手の届く場所」と「室外機」の2つの場所に留めると良いでしょう。
エアコン本体掃除方法
【エアコン掃除に必要なアイテム】
・ハンディーワイパー
・使い捨て掃除用シート(もしくは拭き掃除用のフキン)
・掃除機
・ウタマロクリーナー(台所用中性洗剤でも可)
・小歯ブラシや綿棒
掃除できる場所は、主に「本体のカバー」「ルーバー(風が出る部分)」「フィルター」の3カ所です。
フィルターなどを洗って乾かすので、晴れている日に掃除することをおすすめします。
2週間に1度を目安に掃除していきましょう。
1.電源を切り、コンセントをはずす
コンセントをつけたままだと漏電や感電のおそれがあります。
掃除のときはコンセントは外しましょう。
2.ハンディーワイパーで、全体的にホコリをとる
掃除の時に、ホコリが落ちてしまうことがあります。
気になる方は、周りのものをどかしたり、新聞紙などで下をカバーしたりしておきましょう。
まずは本体の表面のホコリをとります。
その後、カバーを開けて、中のホコリを取っていきます。フィルター以外にも内部にもたくさんホコリが付着しているので、全体的にホコリをとっていきましょう。
ハンディーワイパーは、ほこりを静電気で吸い取ってくれるアイテムですが、たくさんホコリが溜まっている方は、先に掃除機で吸い取ることをオススメします。
3.フィルターを外す
フィルターは、下に引くと簡単に外せますが、エアコンの種類によって取り出し方が違うものがあります。
わからない場合は、無理に引っ張らず、まずは取扱説明書を読みましょう。
4.フィルターを洗う
フィルターについたホコリは、裏からシャワーをかけると意外と簡単に汚れが落ちます。
流しても落ちない黒い汚れは、ウタマロクリーナーなどの中性洗剤を使って古歯ブラシなどで擦っていきましょう。
洗った後は、カビの原因にならないよう、フィルターをタオルで拭くなど水気をとり、しっかり乾かしてから戻します。
5.手の届く範囲を拭いていく
フィルターを干している間に、エアコン本体の表面、ルーバー部分(風の入り口や羽根のところ)など、手の届く範囲を拭いていきます。
端っこは、綿棒を使ってみたり工夫しましょう。
拭くと意外とすぐに真っ黒になるので、100円ショップで売っている除菌付きの拭き掃除専用の使い捨てシートがオススメです。
もちろん、マイクロファイバーなどのフキンでもOKです。
その場合は、ウタマロクリーナーなどの中性洗剤を使っていくと、汚れが取れやすくなります。
エアコンの内部の汚れは、ホコリだけではなく、カビも繁殖しやすい場所です。
カビの繁殖を防ぐよう、アルコールで拭くのもオススメです。
手の届かない隙間掃除には工夫を
針金ハンガーやお箸などの棒に、使い捨てシートを巻き付けてゴムで縛ったスキマ掃除棒を作って掃除をすると、手の届かなかった部分も拭き掃除ができますよ!
あまり、無理して奥まで掃除するのは故障の原因の恐れもあるので気をつけて。
エアコン専用の隙間用掃除ブラシも市販のものも売っています。
6.乾いたフィルターを取り付け、コンセントを元にもどす
諸々のお掃除が完了したら、フィルターを元に戻して起動させましょう!
お掃除後のエアコンは、空調機能が回復していることを実感できると思いますよ!
室外機の掃除方法
室外機の汚れは、エアコン本体と違いカビやホコリではありません。
虫の死骸や落ち葉がひっついていたり、ホコリや土埃などの粉塵であることがほとんどです。
本格的に冷房や暖房を使うシーズンの前に、年に1〜2回掃除をしていきましょう。
室外機の自分でできる掃除の範囲は、次の通りです。
・室外機の表面
・ドレンホース(水分を排出するホース部分)
・裏側の金属板(フィン)
できれば室外機を少し動かして、裏の隙間を開けると掃除がしやすくなります。
ただし、室内機と繋がれている配管があり、ここから冷媒が漏れるとエアコンは効かなくなってしまいます。
配管を傷つけないよう、慎重に少しだけ動かしましょう。
エアコン本体掃除方法
【室外機掃除に必要なアイテム】
・ちりとり
・ホウキ
・水を流すアイテム(シャワーホース、ジョウロなど)
・雑巾や古布
・ウタマロクリーナーなどの中性洗剤(台所用中性洗剤でも可)
・古歯ブラシ
・洗車ブラシ(ホウキでも可)
室外機掃除の手順は、以下の通りです。
- エアコンのコンセントを抜く(これで基本は室外機の電源もOFFになりますが、外から電源を取るタイプもあるので注意してください)
- 洗車ブラシやホウキを使って、室外機を撫でるように優しく砂埃や大きな汚れなどを落とす
- 落ち葉などのゴミや少し取れる砂埃などをちりとりでとる
- 水を上から下に向かってかけて、汚れを落としていく
- 水をかけただけでは落ちなかった汚れなどを、雑巾や古歯ブラシを使って、綺麗にする
- ドレンホース内がつまっていたら、割り箸や小歯ブラシなどを使ってかきだす
- 拭き掃除する
- コンセントを元にもどす
室外機は屋外に設置する前提のものなので、大雨や台風がきても大丈夫なような作りになっています。
しかし、横部分や下から水をかけると内部のファンまで濡れてしまうことがあり、故障につながるおそれもあります。
水をかけるときは、あくまでも上から下に水が流れるように、やさしくかけてください。
汚れがひどくなければ、雑巾の濡れ拭きだけでも十分です。
また、ウタマロクリーナーなどの中性洗剤を使って拭き掃除をすると、汚れがより取れやすくなります。
ただし、ファン部分は柔らかくてすぐに潰れやすいので、なでるように優しく触ってください。
ブラシで擦らず水を流すだけでも、ずいぶんと汚れは落ちるので、無理に擦らないように気をつけるようにしましょう。
正しいエアコン掃除でどのくらいの電気代節約を目指せる?
環境省によると、夏は2週間に1度フィルターを掃除することで、夏は約4%、冬は6%の消費電力の削減になるといわれています。
やってしまえば簡単なフィルター掃除を、ぜひ習慣化させましょう。
引用:https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/setsuden/home/saving03.html
配信: トクバイニュース