2022年6月から開始された「顕著な大雨に関する情報」。線状降水帯とは?

2022年6月から開始された「顕著な大雨に関する情報」。線状降水帯とは?

自分で判断し、命を守ることのできる行動を

多くの大雨災害による被害をもたらしている線状降水帯。6月から「顕著な大雨に関する情報」として提供が開始されたものの、その予測は難しく、残念ながらまだ完璧ではないため、予測の精度を高められるように研究が続けられています。将来的には、「記録的短時間大雨情報」とともに市町村などの細かい単位での予測が実現するかもしれません。

線状降水帯が大きな災害をもたらしてきたことを知った私たちは、「今回の大雨は線状降水帯によるものかどうか」という情報に依存したくなるかも知れません。しかし、線状降水帯は強い雨が降り続けるかを判断するための1つの要因です。発生しない場合にも災害は起きますので、市町村が発令する避難情報や、他の防災気象情報などとあわせて確認し、自分自身で判断して命を守ることのできる行動を取れるようになる必要があります。
避難を迷っているうちに、あっという間に道路が冠水したり、外が暗くなって避難できない、寝ているうちに住居が浸水するなどということが起こるかもしれません。
「今回も大丈夫」ではなく「今回は危険かもしれない」。様々な情報を確認し、状況によっては、そう判断できる力を身につけて、早めの避難行動につなげましょう。

<参考資料>
内閣府 避難情報に関するガイドライン

気象庁 記録的短期大雨情報

気象庁 線状降水帯に関する各種情報

気象庁 線状降水帯に関する情報について

荒木健太郎著「すごすぎる天気の図鑑」「もっとすごすぎる天気の図鑑」 KADOKAWA

国土交通省 九州地方整備局 球磨川水害伝承記

内閣府 令和元年版防災白書 平成30年7月豪雨(西日本豪雨)災害

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moshimo ストック
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私たち moshimo ストックは「もしも」のための防災情報メディア。 最近、地震や台風がよく起きるようになって心配。 防災をしようと調べてみたものの、何から始めればいいの…? 私たちも始めは知ることがたくさんあって、防災ってちょっと難しいな…と思いました。 でも、ちょっと待って下さい! もし何の準備もなく災害にあってしまったら大変です。 防災は少しずつでも大丈夫、「もしも」のための準備を始めませんか?
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