台風・大雨
雨の中の避難の注意点はこちらのページで詳しく紹介をしています。
外出先
事前の備えとして、会社に歩きやすい靴を用意しておき、防災ポーチをつくって常にもち歩くようにしましょう。
まずはパニックになることを避ける
外出先ではパニックにならないよう気をつけましょう。狭い場所に一気に人が押し寄せると、人が詰まって避難が遅れるばかりか、将棋だおしがおきて人が押しつぶされ、死亡につながることがあります。
・差し迫った危険が存在 するという認識が人々の間にあるとき(単に思い込むだけでも)
・脱出の可能性があるとき
・脱出路(口)に制約があり、全員は避難できそうにないとき
・正常なコミュニケーションがかけているとき
この「すべての条件」が「ほぼ同時」に満たされたときにパニックがおこります。順番に通り抜けたほうが逃げやすくなることを伝えるなど、みんなが冷静になるよう呼びかけながら行動することが大切です。
また、地下もパニックをおこしやすい場所です。停電をしてしまい非常灯くらいしか明かりがない場合には、あわてず壁伝いに避難を行いましょう。
外出先では避難者が殺到する
大きな都市で大地震がおきると、交通機関が不通になり多くの帰宅困難者が発生します。
内閣府の中央防災会議では、今後首都圏で震度6強〜7の大地震がおきれば約800万人が帰宅困難者になると想定しています。 また、静岡県から宮崎県にかけての広い地域のどこかで震度6弱〜7の大きな地震が発生すると懸念されている、南海トラフ巨大地震では中京圏で最大120万人、近畿圏で最大300万人もの帰宅困難者が出ると想定されています。
このような状況で、全員が一斉に徒歩や自動車で自宅への帰宅を開始すると、道路は渋滞をおこしたり、人で埋め尽くされたりして、消防や救急などの救援活動ができなくなってしまいます。とくに災害がおきてからの72時間は人命救助のタイムリミットをなりますので、救援を優先する必要があります。また、1か所に人が殺到すれば将棋だおしがおきる可能性もありますので注意が必要です。
そのためできる限り、周りが落ち着くまでその地域にとどまることが必要です。食料や水の用意があれば会社や学校に滞在します。近くに市区町村が帰宅困難者を受け入れる「一時滞在施設」や、民間の受け入れ施設があれば滞在して混乱を避けるようにしましょう。
大きな災害にあうと、あわててしまい冷静な判断ができないかもしれません。
だからこそ事前の準備をしっかりして、安全に避難できるようにしておきましょう。
参考資料
大規模地震時の電気火災の発生抑制の方向性について(平成30年3月)
内閣府 防災情報のページ 平成26年版 防災白書|特集 第2章 1 大規模広域災害時の自助・共助の例
首都直下地震対策検討ワーキンググループ
【別添資料2】 ~施設等の被害の様相~
南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ
南海トラフ巨大地震の被害想定について(再計算)~施設等の被害【定量的な被害量】
南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ 南海トラフ巨大地震の被害想定(第二次報告)について
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配信: moshimo ストック
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