水がないと生きていけない!どうためる?どう備える?「断水」

水がないと生きていけない!どうためる?どう備える?「断水」

自然冷媒ヒートポンプ給湯器(エコキュートなど)のタンク内の水も生活用水に

戸建て住宅でオール電化にしているご家庭などで設置が普及してきている、自然冷媒ヒートポンプ給湯器(エコキュート)なども、断水時には浸水していなければ、タンク内の水(湯)を生活用水として使うことができます。
ただし、断水している時にはシャワーや水道の蛇口からではなく、屋外に設置しているタンクの下部にある非常用取水口にホースを繋いで、水(湯)を取り出します。
自然冷媒ヒートポンプ給湯器を設置しているご家庭では、もしもの時に備えて、取扱説明書やメーカーのホームページで非常時の水の取り出し方を確認しておきましょう。
また、こうした設備では断水時にやってはいけないこともあります。合わせて確認しておきましょう。

飲料や料理で使う水は、空きペットボトルや鍋に

飲料水は、ペットボトル水を買い置きしておくことが理想です。災害備蓄用に、賞味期限が5年や7年などの長期保存できるものも市販されています。もしも賞味期限が切れたとしても、適切に処理された多くの市販のペットボトル水は、未開封なら品質は保たれています。ペットボトル水は通気性があり水が蒸発してしまうため、規定の容量を保っていられる期間として賞味期限が記載されています。賞味期限切れで飲むことに抵抗がある場合には、調理や生活用水として使用しましょう。

台風や大雨などの災害が予測できる時には、空のペットボトルや鍋、水筒などにも水を汲み置きしておきましょう。
汲み置きをするときには、浄水器を通さずに、水道水を入れます。水道水には塩素(カルキ)よる消毒効果があるためです。消毒効果が保たれていれば、ペットボトルに汲み置きした水道水も、直射日光を避けて保存すれば3日間程度は飲料水として使用できます。浄水器を通した水は塩素(カルキ)が除去されるため、飲料水としては1日程度しか使用できなくなります。

空ペットボトルなどに水道水をくみ置きするときには、清潔な容器の口元いっぱいまで入れるようにしましょう。
直射日光を避けた場所への保管が基本ですが、日頃から冷凍庫で凍らせて置くと、もしも停電になった時には保冷剤がわりにも使えるほか、夏場は凍らせたペットボトルで手のひらや首、脇などを冷やすことで熱中症予防にもなります。
なお、満水のペットボトルを凍らせると、冷やされた水が膨張して破裂してしまうことがあります。凍らせる場合には1割程度少なめに入れるようにしましょう。

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