病気の可能性も?子どもの愛情不足サインを見逃すな!

第169回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
愛する我が子にたっぷりの愛情を注いでいるパパ・ママは多いハズ。しかし子どもにとっては、まだまだ足りていないかも…。愛情が不足していると、「愛情遮断症候群」という病気になることもあるので要注意。子どもが出す、愛情不足サインについてまとめます。

病気の可能性も?子どもの愛情不足サインを見逃すな!

●愛情不足な人の共通点

愛情が不足して育った人には、多くの共通点が見られるそうです。

1)自分のことは自分でやる・他人から世話をされるのが嫌いなのに世話好き
2)人付き合いでの、距離感を掴むのが苦手
3)自分が正しいという思い込みが強く、それに対応できない他人に厳しい
4)できなそうなことには、初めからチャレンジをしない

これらの特徴は、一見、「自立していて冷静な判断ができる、しっかり者」と見えてしまいがちで、なかなか気づくことができません。自分自身や近しい人に、これらの多くが当てはまると思ったら、もしかしたらその人は愛情不足で育ってしまったのかもしれません。

●「愛情遮断症候群」って?

子どもが、愛情を感じることができない環境で育つと、「愛情遮断症候群」という病気になってしまうことがあります。とくに、乳幼児の頃に”親からの愛情が感じられない”という、極度のストレス状態にあると、睡眠時に分泌されるべき成長ホルモンが分泌されず、発達や成長に遅延が生じるのだとか。この愛情遮断症になると、言語の遅れや緩慢な動作、乏しい表情、知的発達の遅延、睡眠障害といった症状が見られるそうです。

●愛情不足のサインを見逃すな!

親が愛情を持って育てているつもりでも、子どもはそう感じていないこともあります。子どもの愛情不足サインを、注意深く見てあげてください。「遊んで」「抱っこ」など、言葉で直接的に甘えたい気持ちを表現するのは、愛情不足の初期症状。この段階で、しっかり子どもに目を向けて、愛情を注いであげることができれば、とくに問題はないようです。
しかし、ここで親が、子どもが求める愛情を与えてあげられないと、次の段階として”わざと親を困らせるようなこと”をしたり、”怒らせるような行動”をとったりするようになります。これは「怒られてもいいから、自分のことをちゃんと見て欲しい」という気持ちのあらわれ。「今までこんなことはしなかったのに…」という、いたずらをし始めたら早めに対処を! 出来るだけ、子どもと触れあう時間を作ってあげるようにしましょう。

「親はなくとも、子は育つ」と言いますが、健全な子どもの成長のためには、親の愛情は必要不可欠。忙しい毎日を過ごしていると、「遊んで」「抱っこして」と言われても、「いま忙しい」のひと言で済ませてしまいがちです。子どもと一緒に遊んだり、抱っこしてあげることは、何時間もかかることではありません。家事はあとからでもできますが、子どもとの時間は、その一瞬ですら、かけがえのない時間。素直に甘えてきたら一度手をとめて、応じてあげてください。子どもは必ずサインを出してくれます。それを見逃さないことが、子どもの愛情不足を防ぐ確実な方法かもしれませんね。
(文・姉崎マリオ/考務店)

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