赤ちゃんのベッドガードは必要?
赤ちゃんの睡眠環境をよくしてあげたいけど、「ベッドガードは本当に必要?」と悩んでいる人も多いでしょう。
必要かどうかは、ベッドガードを取り付ける目的や赤ちゃんの月齢によって異なります。注意点も理解した上で、使用を考えてみましょう。
寝ている赤ちゃんを守るベッドガード
赤ちゃんのベッド周りの環境を整えるベッドガードは、主に2タイプがあります。
ベビーベッドに取り付ける「ベビーベッドガード」は、赤ちゃんの頭や手足が柵にぶつかるのを防ぐなど、快適性を高めるために取り付けるものです。
一方で、大人用のベッドに取り付ける「幼児用ベッドガード」は、柵のないベッドから赤ちゃんが転落するのを防ぐのが目的です。
消費者庁では満2歳まではできるだけベビーベッドに寝かせること、18カ月未満の乳児には幼児用ベッドガードを絶対に使わないことを呼びかけています。幼児用ベッドガードの使用を検討している場合は、子どもが対象年齢に達しているか必ず確認しましょう。
参考:0~1歳児のベッドからの転落事故に御注意ください|消費者庁
ベビーベッドガードを使うメリット
ベッドの上で過ごす時間が長い赤ちゃんだからこそ、ベビーベッドの中は快適な空間にしてあげたいものです。ベビーベッドガードを設置することで得られるメリットを紹介します。
ベッドの柵に頭や手足がぶつかるのを防ぐ
赤ちゃんの動きが活発になってくると、手足をバタバタさせてベビーベッドの柵にぶつけてしまったり、寝返りをしたはずみに頭を打ってしまったりすることが増えてきます。ときには柵の間から赤ちゃんの手や足が飛び出していて、驚くこともあるでしょう。
ベビーベッドガードを柵の内側に取り付けると、ぶつかったときの衝撃を緩和できます。柵の間に手足が挟まって身動きが取れなくなることも防げるでしょう。
エアコンの風が直接当たらないようにする
夏や冬に、エアコンを使って室内の温度調節をしている人は多いでしょう。赤ちゃんのうちは体温調節がうまくできないため、エアコンの風が直接当たると必要以上に体温が奪われ、体調を崩してしまうことがあります。
風向きやベッドの位置を調節しても風が当たる場合は、ベビーベッドガードを取り付けてみてください。ベッドの横から入ってくる風の影響をやわらげられます。また、日差しがまぶしいときにも役立ちます。
上の子やペットのいたずらから守る
赤ちゃんが生まれると、上の子はお世話をしてあげようと張り切ってくれるでしょう。ベビーベッドの柵から手を入れて赤ちゃんをあやしたり、おもちゃやぬいぐるみを貸してあげたりすることもあります。なかには、お菓子を分けてあげる子もいるでしょう。
やさしい気持ちに心がなごみますが、力加減が分からずケガをさせてしまったり、赤ちゃんがおもちゃやお菓子を口にして思わぬ事故につながったりする可能性があります。ペットも同じで、不意に赤ちゃんにケガをさせてしまうかもしれません。
ベビーベッドガードは仕切りの代わりにもなるので、このようなリスクを減らすのに役立つでしょう。
ベビーベッドガードの選び方と注意点
ベビーベッドのタイプ別の特徴や、素材・サイズ選びのポイントを紹介します。使用上の注意点についても、購入前に必ずチェックしておきましょう。
ガード範囲は主に3タイプある
カバーする範囲によって、ベビーベッドガードは主に3タイプに分けられます。
ベッドの四方をぐるりと囲む「全周タイプ」は、動きの活発な赤ちゃんがどの方向にぶつかっても対応してくれるでしょう。その反面、外からは赤ちゃんの様子が見えにくく、上から覗き込んで確認する必要があります。
全周タイプを選ぶ場合、ベビーベッドの柵の開閉がスライド式ならベッドガードの1面が柵の外側にくるっと回せるもの、ドア式なら1面だけ簡単に取り外せるものを選ぶと便利です。
コの字型の「半周タイプ」は、主に赤ちゃんの頭~上半身辺りをカバーするものです。足側から赤ちゃんの姿を確認できます。
「部分タイプ」は、ベッドの1~2面をガードします。頭側だけガードしたい、エアコンの風が当たる面だけに取り付けたい、という場合に適しているでしょう。
素材の厚みや通気性をチェック
赤ちゃんが心地よく過ごせるよう、ベビーベッドガードの素材もチェックしましょう。
外側の生地は、肌触りがよく通気性に優れた綿やメッシュが一般的です。中材にはポリエステルやウレタンフォームが使われていると、適度な厚みで衝撃を緩和してくれます。
素材の通気性が悪いと空気がこもりやすく、特に全周タイプの場合は空気の通り道がないため、ベッドガード内の温度と湿度に注意が必要です。
また、家庭で丸洗いできるものが多く、手洗いのほか洗濯機が使用可能だとお手入れが楽でしょう。
サイズはベッドにぴったり合うもの
ベビーベッドガードのサイズとベッドの幅が合っていないと、すき間に赤ちゃんが挟まってしまうなど予期せぬ事故が起こる可能性があります。
日本で販売されているベビーベッドには主に2種類のサイズがあり、レギュラー(標準)サイズの内寸は「長さ120×幅70cm」、コンパクト(ミニ)サイズの内寸は「長さ90×幅60cm」です。メーカーや製造国によってはサイズが異なるため、使用するベッドのサイズを確認しておきましょう。
また、ベッドガードの高さが低いと、つかまり立ちをしたときに足場にして柵を乗り越えてしまう危険性があります。柵と同じ高さか、足をかけられない高さを選ぶとよいでしょう。
使用中もこまめな確認は必要
ベビーベッドガードの使用中は、設置状況や赤ちゃんの様子をこまめに確認することが大切です。以下のチェックリストを参考にしてみましょう。
・紐や面ファスナーなどの固定部分が、ゆるくなったり外れたりしていないか
・ベビーベッドガードとベッドマットにすき間ができていないか
・(つかまり立ちが始まったら)赤ちゃんの足がベッドガードに届かないか
・ベビーベッドガード内に空気や湿気がこもっていないか
取り付けのための紐や面ファスナーは、縦横ともにしっかり固定しましょう。ベッドガードが外れると、赤ちゃんの顔や口元を覆う、首に巻き付くといった危険性があります。
なお、ベビーベッドガードの代わりとしてタオルやクッションを置くことはやめましょう。柵に沿うよう設計されているベビーベッドガードとは異なるため、代用するにはリスクがあります。
赤ちゃんが成長してできることが増えると、考えられるリスクも変わってきます。赤ちゃんの様子を見ながら使うようにしましょう。
全周タイプでおすすめのベビーベッドガード
元気に動き回る赤ちゃんを全方位から守ってくれる、全周タイプのベビーベッドガードを紹介します。取り付け方や素材の違いで選んでみましょう。
ウィーゴアミーゴ「エアーラップ」
「空気の循環」をコンセプトにした、ユニークな設計です。ベッドの4面の柵にそれぞれ生地を巻き付けてガードを設置すると、四隅に空気の出入り口ができるため、ベッド内に空気がこもりづらくなっています。
サイズは柵の長辺用が全長約158cm(取付目安・約120cm)、短辺用が全長約86cm(取付目安・約56cm)ですが、巻き付ける位置でサイズを調整できるので幅の広いベビーベッドにも使えます。
素材も通気性にこだわっており、外側の生地には肌触りのよい綿、中材にはポリエステルを配した3層構造です。薄手でやわらかいため、赤ちゃんがガードに立ち上がる心配も少ないでしょう。
・商品名:ウィーゴアミーゴ「エアーラップ」
ベビーポルカ「ベッドガードパット」
外側の生地には綿100%を使用し、やさしい手触りです。チェック柄とドット柄のリバーシブルになっているため、気分に合わせてベビーベッドの模様替えを楽しめます。カラーはピンク・セピア・モノトーンの3色から選べます。
中材にはウレタンフォームが入っており、適度な厚みがあるため、赤ちゃんがぶつかってもやさしく守ってくれるでしょう。
取付サイズはおよそ短辺幅70×長辺幅120×高さ28cmで、レギュラータイプのベビーベッドに適しています。固定は紐で行いますが、パットを柵の外側に倒せるためスライド式扉のベビーベッドでもいちいち取り外す必要がありません。
・商品名:ベビーポルカ「ベッドガードパット」
ホッペッタ「guri(ぐり) オーガニックコットン ベッドバンパー全周」
オーガニックコットンを使用した、シワ感のある風合いが魅力です。やさしいマスタードカラーは、インテリアのさりげないアクセントになってくれるでしょう。
四方を囲むタイプですが、1辺だけ別パーツになっていて外側へくるっと回せます。ガードを付けたままベッドの扉をスライドできるので、おむつ替えやお世話をするときもスムーズに開閉できるでしょう。
サイズは3辺用がおよそ全長260×高さ30cm、1辺用がおよそ全長120×高さ30cmで、レギュラータイプのベビーベッドに対応しています。
・商品名:ホッペッタ「guri(ぐり) オーガニックコットン ベッドバンパー全周」
半周タイプでおすすめのベビーベッドガード
赤ちゃんの頭や上半身をガードしたいなら、半周タイプをチェックしましょう。L字型を数枚組み合わせて使うタイプだとガード範囲の自由度が高く、アレンジしながら使いたい人におすすめです。
キンタロー「ボヌールべべ ミニ コーナーパッド 半周」
マルチカラーのシャープな模様とふちに飾られたレースが目を引く、デザイン性の高さが魅力です。ヘッドボードを模したフォルムも相まって、取り付けるだけでベビーベッドをおしゃれな雰囲気に仕上げてくれます。
綿100%の生地でつくられているため、通気性や肌触りのよさもポイントです。上部に付いた5本の紐で、柵にしっかり固定できます。
レギュラータイプのベビーベッドに対応していて、サイズは前面(頭側)が幅60×高さ35cm、側面が幅50×高さ25cmです。
・商品名:キンタロー「ボヌールべべ ミニ コーナーパッド 半周」
ソレイアード「プティット・フルール・デ・シャン サイドガード」
ソレイアードは、南仏プロヴァンスの豊かな自然をモチーフにしたファブリックブランドです。
小さな野花をプリントした上品なデザインで、洗練されたベビーベッドガードを探していた人におすすめです。チェック柄プリントとのリバーシブル仕様なので、飽きずに使えるでしょう。
サイズはおよそ全長180×高さ32cmで、レギュラーサイズのベビーベッドにぴったりフィットします。
外側の生地は綿100%、中綿はポリエステル100%です。家庭で手洗いできるため、清潔さをキープできるでしょう。
・商品名:ソレイアード「プティット・フルール・デ・シャン サイドガード」
Modanic style「ベビーガード」
表地はふんわりした肌触りで、通気性のよい綿素材です。柄のバリエーションが豊富で、キツネ・白鳥・フラミンゴ・雲・サボテンなど、カラフルで目を引くデザインがそろっています。
L字型のガードを組み合わせて使うタイプで、2枚使用すればコの字型、3枚使用すれば全周型にできるので、必要な枚数を購入しましょう。
2種類の幅サイズが選べて、幅120または130×高さ30×厚さ2〜2.5cmとなっています。折り畳めるため持ち運びにも適しており、外出先で使用したいときもパッと広げるだけで簡単に設置できます。
・商品名:Modanic style「ベビーガード」
まとめ
ベビーベッドガードは、赤ちゃんが頭や手足をぶつけたり、ケガしたりすることがないよう守ってくれるアイテムです。ただし、使用する際には十分に注意をしてください。
固定紐がゆるんだり、ベッドとの間にすき間ができたりしていないかなど、こまめにチェックすることが大切です。赤ちゃんにとって、過ごしやすい環境を整えてあげましょう。