赤ちゃん用洗剤が必要な時期と種類・選び方
赤ちゃん用の洗剤は、いつごろまで必要なのでしょうか。まずは、洗剤が必要な時期・種類・選ぶポイントを解説します。
必要な時期は決められていない
結論からいうと、赤ちゃん用の洗剤が必要な時期は明確には決まっていません。ただし、生まれてから0~28日ごろの新生児期にあたる赤ちゃんの肌は、刺激に敏感です。
少なくとも生後1カ月を過ぎるまでは、赤ちゃん用の洗剤を使った方がよいでしょう。
なかには生後半年から1歳になるまで、赤ちゃん用の洗剤を使って衛生面をケアしている人もいるほどです。
「洗濯用」「食器洗い用」の2種類がある
赤ちゃんに使う洗剤には洗濯用・食器洗い用があり、種類によって使い始める時期・特長が異なります。
洗濯用洗剤は、赤ちゃんに着せる衣服を「水通し」する際にも使います。新品の衣服には、しわ・型崩れを防ぐ目的でのりが付けられているものがほとんどです。
水通しをすることで、衣服に付いたのりを落とし、赤ちゃんの汗を吸収しやすくする目的もあります。洗濯用洗剤を使用して水通しをする場合には、出産前に準備しておきましょう。
一方食器洗い用の洗剤は、授乳方法によって準備する時期が異なります。母乳育児であれば、離乳食を開始するころに準備するのが基本です。哺乳瓶を使うミルク・混合育児の場合には、生後すぐに食器用洗剤が必要です。
「成分表示」を確認する
赤ちゃんの衣服に使う洗剤は、パッケージだけではなく、成分表示を確かめるのが大切です。成分表示を見て、赤ちゃんの肌に負担がかかりやすい蛍光増白剤・漂白剤・着色料・香料などが含まれていないかを確かめます。
成分表示とともに、パッケージや公式サイトなどで「皮膚刺激テスト」「アレルギーテスト」が済んでいるかを確認しておくとよいでしょう。
なお、石けん成分は、成分表示の「純石けん分」で確認できます。「純石けん分(脂肪酸カリウム)」「純石けん分(脂肪酸ナトリウム)」のように、括弧のなかに成分が記載されています。
洗浄力にこだわった「洗濯用洗剤」
吐き戻しやうんちなど、赤ちゃんの衣服には黄ばみ・汚れが付きやすいものです。汚れを落とす洗浄力にこだわった洗濯用洗剤があれば、手洗いをする負担が軽減できます。
ピジョン「赤ちゃんの洗たく用洗剤 ピュア 洗浄力プラス」
マタニティからベビーまで、幅広いグッズを扱う「ピジョン」の商品で、新生児期の洗濯から使用が可能です。
天然植物成分のクエン酸配合で、赤ちゃんの衣服に付いた黄ばみ・汚れをしっかりと落とします。もちろん、頑固な匂いも取り除きやすく、さわやかなフレッシュアクアの香りで赤ちゃんの衣服を包みます。
つけ置き・洗濯機の両方に対応しているため、衣服の汚れ方に合わせて洗い方を変えられるのが特長です。泡の切れがよく、衣服に洗剤が残りにくいです。
・商品名:ピジョン「赤ちゃんの洗たく用洗剤 ピュア 洗浄力プラス」
サラヤ「ヤシノミ洗たく洗剤 濃縮タイプ」
蛍光増白剤・漂白剤・香料・着色料・抗菌剤を使用していない洗剤です。洗浄・すすぎに力を入れた商品で、肌への負担を確かめる皮膚刺激テスト※1 ・残留刺激テスト※2 が済んでいます。
洗浄力・すすぎ性の両方を兼ね備えているので、1度の洗濯でしっかりと汚れを落とし、衣服に洗剤を残しにくい仕様です。
植物性洗浄成分のみを使用し、排水したあとには微生物に分解される仕組みになっているなど、環境へのやさしさも考えられた洗剤です。
※1 すべての人の皮膚に影響がないわけではありません。
※2 本品で繰り返し洗たくした衣類の、皮膚モデルに対する刺激性を確認するテスト
・商品名:サラヤ「ヤシノミ洗たく洗剤 濃縮タイプ」
大人の衣類も一緒に洗濯できる「洗濯用洗剤」
「赤ちゃんの衣服を分けて洗濯するのは手間がかかる」と、感じている人は多いのではないでしょうか。赤ちゃんから大人まで、幅広い年代で使える洗濯用洗剤を紹介します。
P&G「さらさ 衣料用洗剤」
蛍光剤・漂白剤・着色料を使用していない洗剤で、皮膚科医が監修した肌テスト※ も済んでいます。
黄ばみ・しみなどの頑固な汚れにも強いのが特長です。赤ちゃん以外にも使えるので「家族全員の洗濯物をまとめて洗いたい」という人にも向いています。
ほんのりと香るかんきつ系の香りで、匂いが強すぎないところもポイントです。
※すべての人の皮膚に影響がないわけではありません
・商品名:P&G「さらさ 衣料用洗剤」
ソネット「ナチュラルウォッシュリキッド」
手肌や環境のことを考えた、植物原材料・ミネラル成分のみを配合したナチュラル系の洗濯用洗剤です。水に溶けやすいリキッドタイプなので、衣服に洗剤が残りにくいです。
ドラム式洗濯機にも対応しており、柔軟剤を使わなくても赤ちゃんの肌着をふんわりと洗い上げます。
匂いが強すぎない、有機ラベンダーエッセンシャルオイルの香りが特徴です。サイズは750mLや、2L・5Lなどの大容量タイプもあります。
・商品名:ソネット「ナチュラルウォッシュリキッド」
石けんをベースとした「洗濯用洗剤」
やわらかい仕上がりを求める人には、石けんで作られた洗剤がおすすめです。柔軟剤を使わなくても、ふんわり洗える石けんで作られた洗濯用洗剤を4つ紹介します。
サラヤ「アラウ.ベビー 洗たくせっけん」
柔軟剤を使わなくても、ふっくらとやわらかく仕上がる洗濯用石けんです。蛍光剤・抗菌剤・漂白剤・防腐剤・保存料などは、使用されていません。皮膚科医による乳幼児安全テスト※ も済んでいる商品です。
天然ハーブエキスのアロエエキスを配合し、ほのかに香るラベンダー&スペアミントが、赤ちゃんの衣服をやさしく包みます。
※すべての人の皮膚に影響がないわけではありません
・商品名:サラヤ「アラウ.ベビー 洗たくせっけん」
NSファーファ・ジャパン「ベビーファーファ 洗濯用複合せっけん」
くまのキャラクターで知られる「ファーファ」が、赤ちゃん向けに製造した日本製の商品です。
植物由来の洗浄成分を配合し、漂白剤・蛍光剤などは使用されていません。また、精油が配合され、やさしい香りを感じられます。
石けん成分が70%配合されているので、しっかりと汚れを洗い落とすと同時にふんわりと洗い上がります。
・商品名:NSファーファ・ジャパン「ベビーファーファ 洗濯用複合せっけん」
シャボン玉石けん「シャボン玉スノールボトル」
蛍光増白剤・香料・着色料・酸化防止剤を使用せず、水と純石けん分のみで作られた洗濯用石けんです。
天然油脂を熟練の石けん職人が「ケン化法」と呼ばれる製法で炊き上げた、こだわりの石けんが使用されています。
柔軟剤は不要で、ドラム式洗濯機にも対応しているなど、使いやすさにもこだわっている商品です。皮膚アレルギー・皮膚刺激テスト※ が済んでいます。
※すべての人の皮膚に影響がないわけではありません
・商品名:シャボン玉石けん「シャボン玉スノールボトル」
ミヨシ「無添加お肌のための洗濯用液体せっけん」
「肌の弱い人や、敏感肌の人が洗濯しやすいように」とこだわり製造された商品です。
衣類の繊維に負担が少なく、柔軟剤を使用しなくてもふんわりと洗い上がります。やわらかい肌ざわりでチクチクしにくく、赤ちゃんの洗濯にもぴったりです。
さらに、洗剤が入っている容器には、サトウキビ由来のバイオマスプラスチックボトルを採用しています。肌はもちろん、環境にも配慮された洗濯用石けんです。
・商品名:ミヨシ「無添加お肌のための洗濯用液体せっけん」
哺乳瓶・おもちゃも洗える「食器洗い用洗剤」
赤ちゃんに使う洗剤は、洗濯用洗剤だけではありません。哺乳瓶・おもちゃなど、赤ちゃんが使う道具をまとめて洗える食器洗い用洗剤を3つ紹介します。
コンビ「哺乳びん野菜洗いボトル」
育児グッズを多数手がける「コンビ」の洗剤には、天然のヤシ油に由来した成分が配合されています。着色料・香料を使用していない洗剤なので、新生児の赤ちゃんも使えます。
赤ちゃんの哺乳瓶・食器などはもちろん、野菜も洗えるので離乳食を作るときにも活躍しますが、洗ったあとはしっかりすすぐようにしましょう。
くぼみのあるボトルで持ちやすく、慌ただしい育児の合間にさっと赤ちゃんの哺乳瓶・食器などを洗えて便利です。
・商品名:コンビ「哺乳びん野菜洗いボトル」
サラヤ「アラウ.ベビー 泡ほ乳びん食器洗い」
ポンプを押すと泡が出てくるので、スポンジに付けてそのまま使えます。合成香料・着色料・保存料を使用していない洗剤です。
哺乳瓶・食器・おもちゃのほか、家庭用の調理用具も洗えます。皮膚刺激テスト※ が済んでいるのもポイントです。
植物エキスの「シソ葉エキス&アロエキス」を配合し、食器洗いによる肌荒れ対策にも配慮しています。
※すべての人の皮膚に影響がないわけではありません
・商品名:サラヤ「アラウ.ベビー 泡ほ乳びん食器洗い」
ソネット「ナチュラルウォッシュアップリキッド(食器用洗剤)」
無香料のナチュラル系洗剤のため、香りが苦手な人にもおすすめです。泡立ちのよい洗剤で、赤ちゃんの哺乳瓶・食器・おしゃぶりなどをやさしく洗い上げます。
大人の食器や家庭用の調理用具も洗えるため、赤ちゃんと洗剤を分ける必要はありません。
また、同じシリーズで、レモングラスやフルーティーな香り付きの商品もあるので、好みに合わせて選択も可能です。
・商品名:ソネット「ナチュラルウォッシュアップリキッド(食器用洗剤)」
まとめ
赤ちゃんに使う洗剤には、洗濯用・食器洗い用の2種類があります。洗濯用洗剤は出産前に赤ちゃんの衣服を水通しする際にも使用が可能です。
食器用洗剤を準備する時期は、授乳方法によっても異なります。完全母乳育児なら離乳食を始めるときに、完全ミルク・混合育児なら生後すぐ使用できるように出産前から準備しておきましょう。
洗剤を選ぶときには成分表示に「蛍光増白剤」「漂白剤」「着色料」「香料」が入っていないか確認することが大切です。
皮膚刺激テスト・アレルギーテストが済んでいるかを併せてチェックしておくと、肌に負担がかかりにくい洗濯用洗剤・食器洗い用洗剤が選びやすいです。しっかりと準備して、赤ちゃんとの楽しい生活を迎えましょう。