災害への備えの見直しや予定を立てる参考にも!?特定のお天気になりやすい日「特異日」

災害への備えの見直しや予定を立てる参考にも!?特定のお天気になりやすい日「特異日」

お花見の頃に気をつけたい、寒の戻りの特異日

4月の桜が咲く頃になると、暖かさを感じる日と寒さが戻ってくる日を繰り返しながら、春らしい陽気になってきます。お花見や、キャンプなどのアウトドアレジャーを楽しむ方も多いのではないでしょうか。

春になって気温が上がる時期に、突然やってくる寒さのことを、「寒の戻り」と言います。大陸から寒波が来て雪が降ったり、移動性高気圧に覆われて夜の間に冷え込んで遅霜が降りるなど、冬に戻ってしまったのではないかと思うような寒さ。「花冷え」や「早春寒波」とも呼ばれています。

こんな、寒の戻りも特異日があります。4月6日と、23日、24日ごろ。統計的に、寒の戻りが起こりやすいと言われています。この頃に外でのレジャーを計画するときには、気象情報などをしっかりとチェックして、寒さ対策の準備もしてお出かけになった方が良いかも知れません。

大雨の特異日が近づいてきたら、災害への備えの再確認を

梅雨の末期には、災害を引き起こすような大雨が降りやすいと、よく言われます。「6月の終わりの頃に、毎年のように豪雨災害が起きている」と感じている人も多いのではないでしょうか。梅雨の末期の大雨は、梅雨前線を台風が刺激して、一定の地域にまとまった雨を降らせることが大きな要因と言われています。もちろん、大雨が降るのは梅雨の末期だけとは限りません。

そんな、大雨の降りやすい日、大雨の特異日が数日あります。代表的な大雨の特異日が、6月28日。6月25日〜7月2日頃と、幅をもたせて特異日とされる説や、6月29日を特異日とする説もあります。実際に、6月28日、29日をはさんで大雨が降ったことで、過去にもいくつかの豪雨災害が発生しています。
例えば、2018年に西日本を中心に河川の氾濫や土砂災害などを引き起こし、死者263人、住家の前回6783棟などの大きな被害を引き起こした平成30年7月豪雨は、6月28日〜7月8日にかけて降り続いた大雨による災害でした。
また、2016年に熊本県や広島県などで被害を出した平成28年梅雨前線豪雨は、6月19
日〜6月30日にかけて、西日本を中心に大雨をもたらしました。
2006年に熊本県や長崎県に大雨をもたらした梅雨前線による大雨も、6月21日〜6月28日にかけて、大雨が降っています。

2005年までの100年間の統計では、6月25日〜7月2日の期間の日降水量1mm以上の日(雨天率)は、大阪で42〜57%、6月28日の雨天率は53%にものぼるといわれています。

他に、3月30日、4月28日、7月17日、9月12日も、雨の特異日とされています。

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