地震も風水害でも。災害時の停電したらやるべきこと

地震も風水害でも。災害時の停電したらやるべきこと

外出先で停電したら

もしも外出先で停電に遭ってしまったら、何よりも大切なのは、「冷静になること」「助け合うこと」です。
ないよりも怖いのは、集団でパニックになって非常口に一気に人が押し寄せることです。集団でパニックになり、多くの人が一気に狭い非常口に押し寄せれば、群衆雪崩(人が密集した時に、一人が倒れることで周りが雪崩のように転倒してしまうこと)などが発生し、二次被害を引き起こすことにつながります。
外出先で停電に遭ったら、とにかく落ち着きましょう。

ショッピングセンターや劇場などでは、ほとんどの場合、しばらくすると非常用電源設備に切り替わります。慌てずに、館内放送や係員の指示に従いましょう。

エレベーターに乗っているときに停電してしまったら、まずは全部の階のボタンを押して、エレベーターの動作確認をします。エレベーターが停止し、扉が開いたら、その階で降りましょう。ただし、必ずしもどこかのフロアに到着するとは限りません。無理に扉をこじ開けて降りようとすると、転落事故にあってしまう可能性があります。冷静に状況の判断をすることが大切です。
エレベーターに閉じ込められてしまった場合には、電話マークの描かれている非常ボタンを押して、外部と連絡を取ります。ホテルやデパートなどのエレベーターの中には、荷物置き場や椅子の中に緊急装備品が備えられているところもあります。備えられている緊急装備品などを利用し、同乗者と励まし合いながら、救助を待ちましょう。

車の運転中に、停電で信号が消えてしまったら、まずは徐行運転します。警察官が交通整理に来ている場合には、指示に従いましょう。交通整理などが行われていない場合には、譲り合って慎重に運転を。道路交通法では、交差点で中央線(センターライン)が貫通して引かれている方の道路が優先道路とされています。中央線が引かれていなくても、道路幅が明らかに違う場合は、広い方が優先道路となります。優先道路の判断が難しい場合は、基本的に左側から来る車が優先となります。一旦停止の標識がなくても、交差点では一旦停止して安全を確認し、譲り合って安全に走行することが大切です。

外出先で停電にあった場合には、とにかく冷静になりましょう。もちろん、大地震などの災害が発生した時も、同様です。

日頃から停電に備えておきましょう

大規模な災害が発生した時には、停電も長期にわたって発生する可能性があります。大地震や風水害だけでなく、大雪の際にも停電は発生することがあります。災害への備えは、停電が発生することも考慮しておこなっておく必要があります。
照明はもちろん、冬には暖をとるために、夏には涼をとるために、オール電化にされているご家庭なら調理やお風呂を沸かすことにも。私たちは、普段の暮らしの中で、多くの電力を使っています。

もしも、長期にわたって停電したら・・・。
想像してみましょう。

懐中電灯やランタンの備えは必須です。非常持ち出し袋の中に入れてしまうのではなく、寝室やリビングなど、夜の時間帯に過ごすことの多い部屋の、手に取りやすいところに備えておくのが良いでしょう。懐中電灯は一人に一つ、あった方が安心です。ランタンは、各部屋に備えておきたいところです。懐中電灯を光源を上にしてグラスなどに入れて、その上にスポーツドリンクなどの中身の入ったペットボトルを置けば、ランタンのように少し広い範囲を明るくすることができることも、ぜひ覚えておいてください。

災害時には、正しい情報を手に入れることも重要です。携帯電話の予備バッテリーを備えておくことはもちろん、電池や太陽光で聴けるラジオも備えておきましょう。

冬に電力がなくても暖をとることができる石油ストーブなどを備えておくと良いかもしれません。夏には、電池で動くパーソナル扇風機や、保冷剤なども熱中症のリスクを少しでも減らすために、必要です。
車のガソリンを常に満タンにしておけば、停電になっても車ではエアコンがかけられます。

オール電化のご家庭では、電子レンジやトースターはもちろん、コンロも使えなくなるため、カセットコンロやアウトドアレジャーに使うバーベキューグリルも、きっと長期にわたる停電では役に立つはずです。

お住いのエリアの電力会社のアプリ(東京電力ホールディングス TEPCO速報中部電力パワーグリッド 停電情報お知らせサービス)をスマートフォンに入れておけば、停電の発生や復旧もいち早く確認することができます。

大規模な災害が発生すれば、停電も発生するリスクがあります。
その時に、どのように行動すれば良いのか、なにを備えておいたらいいのか、日頃から考えて、備えておきましょう。

参考資料

下関市防災協会 「通電火災に注意しましょう!」

大阪市水道局工務部給水課 「停電によるビル・マンション等の断水に備えましょう」

東京水道局 くらしと水道

関連記事:

配信元

moshimo ストック
moshimo ストック
私たち moshimo ストックは「もしも」のための防災情報メディア。 最近、地震や台風がよく起きるようになって心配。 防災をしようと調べてみたものの、何から始めればいいの…? 私たちも始めは知ることがたくさんあって、防災ってちょっと難しいな…と思いました。 でも、ちょっと待って下さい! もし何の準備もなく災害にあってしまったら大変です。 防災は少しずつでも大丈夫、「もしも」のための準備を始めませんか?
私たち moshimo ストックは「もしも」のための防災情報メディア。 最近、地震や台風がよく起きるようになって心配。 防災をしようと調べてみたものの、何から始めればいいの…? 私たちも始めは知ることがたくさんあって、防災ってちょっと難しいな…と思いました。 でも、ちょっと待って下さい! もし何の準備もなく災害にあってしまったら大変です。 防災は少しずつでも大丈夫、「もしも」のための準備を始めませんか?