7、離婚した相手と円滑に復縁をするには?
次は円滑に復縁する方法を説明していきます。
(1)離婚相手といつでも連絡出来る関係をつくること
あなたが相手に電話やメールで連絡した場合に、応答や返信がある場合には、相手もあなたにそこまで強い憎悪や嫌悪の情を感じているわけでないと考えられます。
子どもとの面会の際に、相手と会うだけの場合であっても、面会の際に会話をすることで、わだかまりが解けるきっかけになることもあるでしょう。
復縁までの最初のステップは、相手と新しく良い関係を築くことです。復縁をお考えのあなたが先ずすべきことは、相手といつでも連絡を取れる関係を作りだすことです。
(2)金銭的なトラブルを解消すること
離婚の原因に経済的な事情がある場合には、先ずはあなたの経済状況を改善するところから始めてください。
経済的に困窮したままでは、相手も復縁に応じることはありません。
経済状況が改善した場合には、それを相手にアピールしましょう。そのためにも、相手といつでも連絡を取る関係を築き、就職した、昇進した、転職で収入が上がった、ギャンブルを止めた等の経済状況が改善したことを伝えましょう。
また、困窮しているわけではなく、離婚時の財産分与や養育費などで揉めたままであるケースは、早急にこの問題を解決する必要があります。財産分与や養育費を払うくらいなら復縁した方がお得、という考えである場合には、お金の前に、相手を大切に思う気持ちがあるのかを自分に問いかけてみてください。大切に思っていると確信した場合は、お金の問題とは切り離し、相手に大切に思う気持ちだけを伝えてみてください。
(3)お互いの家族関係が良好となっていること
結婚・離婚は、お互いの家族も関わる重要な問題です。
離婚に際して、相手の両親・家族は、あなた自身だけでなくあなたの家族も良く思っていないかもしれません。お互いの家族関係が良好でないと、家族も復縁に同意してくれないでしょう。
復縁後の結婚生活を成功させるためには、最初の結婚以上に家族のサポートが重要です。まずは、お互いの家族の関係修復のために、あなた自身が相手の家族に信頼されるように努めて下さい。
8、離婚後の復縁でもっとも気を付けなければならないこと~ストーカーにならないように
前項でお伝えしたように、円滑に復縁するためには相手と連絡できる関係にしておくことが大切です。
しかし、関係性の再構築の方法をほんの少し誤っただけで、相手の気持ちを手繰り寄せるどころか余計離れさせることになることも。
その上でもっとも気をつけなければならないのが、ストーカー規制法上の「つきまとい等行為」です。
ストーカー規制法では、復縁を求める場合の「つきまとい等行為」をすることが禁止されています。つきまとい行為等とは、待ち伏せする等の言葉通りのつきまといの他、大量の電話やメール送信も入りますので注意が必要です。
つきまとい行為等をされたと相手が感じた場合、警察へ届けられ、警察からの警告を受けたり、公安委員会から行為の禁止命令が出されたりしてしまいます。つきまとい行為等を繰り返し行った際はさらに厳しく、6月以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられるリスクもあるのです。「警察に話すな」などと脅すことは、別の犯罪にも繋がる可能性もありますので言語道断です。
相手との距離の掴み方が苦手な方もいるでしょう。
そのような場合は、弁護士に無料相談してみてください。違法にならない範囲で復縁を掴みとれるよう、弁護士が適切なアドバイスをくれるはずです。
まとめ
今回は復縁についてお話しましたがいかがでしたでしょうか。
復縁は、ただ単に元通りの関係に戻すだけでは成功しません。復縁とは、より結束を強固なものにするものなのです。
復縁を考えているあなたに伝えたいことは、一度離婚した相手とより深い絆を作るための努力を怠ってはいけないということです。
復縁を考えているあなたにとって今回の記事が復縁のきっかけになれば幸いです。
監修者:萩原 達也弁護士
ベリーベスト法律事務所、代表弁護士の萩原 達也です。
国内最大級の拠点数を誇り、クオリティーの高いリーガルサービスを、日本全国津々浦々にて提供することをモットーにしています。
また、所属する中国、アメリカをはじめとする海外の弁護士資格保有者や、世界各国の有力な専門家とのネットワークを生かしてボーダレスに問題解決を行うことができることも当事務所の大きな特徴です。
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