眠れない悩みを解決!マインドフルネスで睡眠の質を上げる

いつもは忙しくて「どこでも眠れる」が自慢な人でも、時になぜか不安や心配事、それに言葉では言い表せないような「ココロの重たさ」で眠れないことはないでしょうか。
そんな時の対処方法を知っていると、自分癒しが得意になりますよ。

人は不安や心配があるとカラダが○○になる

美術の教科書に載っていたオーギュスト・ロダンの「考える人」の姿を思い出せますか?男性が腰掛けた状態で右手のこぶしに顎を乗せ、左手は左膝にチカラなくダランと置かれています。視線は数メートル先の地を見ているようですが、その視線は定まる訳でもなく、ただぼんやりしているような感じです。
この人はいったい何を考えているのでしょう?そんな事が長年、論議にもなっており「何も考えていない」と唱える人も数多くいるようです。あなたはこの考える人が何を思っていると思いますか?
人は何故か、何かを悩んだり考えたりする時に地面の方を向きがちです。天を仰ぎ、「あー、困った!どうすればいいんだ!」と嘆き悲しむ時でも、両手を広げ天を見上げ、大抵そのまま頭を抱え下を向いてしまいます。
似たような状態になる時間帯が私たちの生活でもあります。それが「眠る寸前」「寝床に入った」時です。

活動モードの時は立ったり座ったりしていて、頭の位置は常にカラダの一番高いところにありますが、眠る時はカラダを横たえ、頭の位置が低くなります。そうなるとなぜか気持ちがネガティブモードに偏りがちになります。
寝ようとして目をつぶると、今日あった嫌な事、人から言われた気分の悪い一言、苦手な人の顔など、とにかくあまり思い出したくないようなことが次から次へと頭の中に浮かびます。時には将来の不安や、過去の出来事など、今まさに寝ようとしているこの時に思い出してもどうすることもできないようなことが浮かんできたりします。このような思考の連鎖を早く止めて、心地よい眠りに切り替えられるのは、そう、自分しかいません。ココロもカラダも早くお休みモードにするためには、夜の過ごし方にターンダウンをとり入れながら、仕上げとしてマインドフルネスが役立ちます。

マインドフルネスの基本は「今を生きる」

マインドフルネスのベースは幸せに生きるために「ただ、今目の前にあることに集中する」ことです。目の前のことに集中できることによって脳の疲労が減り、幸福感が高まることがわかってきました。しかしながら私たちの日々の生活では全く真逆のような生活と言ってもいいような状態が続きます。

例えば夕食の最中。目の前のことに集中している状態であれば「あー、この味付け、塩気がちょうどいい。赤身のせいか歯ごたえもしっかりあって、食欲をそそるとてもいい匂い。」そう思いながら、ひとくちひとくちを嚙みしめ意識することで素材を味わい、歯ごたえも感じることで、食事だけを楽しむ時間になります。ですが、ほとんどはテレビがついていたり、スマホを片手に食事をしているため、つい「ながら」になりがちです。それだけでなく、「明日のお弁当どうしよう」「お風呂洗ってあったかな?」「週末の予約確認しておかないと」など口はモグモグしていても頭の中は他のことで大忙しなのです。

いつでもどんな時でも「今だけに集中する」のは難しいのはわかります。ですが脳の疲労を少しでも軽減するためには、日々の生活の中で気が付いた時に少しでも行い、食事時であれば最初の一口目だけでも作った人に感謝して(自分で作った時は自分に、そして生産者さんに)、その食べ物の細かな部分を味わいつくして集中していただきたいのです。
一例として食事を上げましたが、それが習慣化することで、生活の中に自然とマインドフルネスが取り入れられていきます。

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