定年後も働く?それとも年金収入だけで暮らす?「老後2000万」は本当に必要なの?

現在の収入を上げておくには

もし、老後の生活設計から考えて、自分の家族では金融庁の指摘どおり2000万円が不足することが分かった場合には、現在の収入を上げておく必要があります。方法として、まず挙げられるのは副業を始めることです。これは一つの働き方として厚生労働省からも推奨されており、収入源の増加はもちろん、将来的なリスク分散にもつながります。また、スキルアップやキャリア形成にも寄与するため、副業は現代社会において有効な選択の一つと言えるでしょう。

 

一方、副業は時間とエネルギーが必要です。そこで、現在の仕事での昇進や昇給、資格取得によるスキルアップなどを通じて収入を増やすという選択肢もあります。これには、自身のスキルや専門知識を高めることで、より高い報酬を得られる職に就く可能性を追求するという意味があります。

 

また、投資によって収入を増やすのも方法の一つです。株式投資や不動産投資、仮想通貨など、多様な投資先が存在します。ただし、投資はリスクも伴いますので、自身のリスク許容度や資金繰りをしっかりと考え、必要な知識を身につけた上で行うことが重要です。

 

自分の生活設計によって老後の「余裕」は異なるもの

ここで読み解いた「老後2000万円問題」から学べることは、老後の「余裕」は人により異なるということです。各個人が想定する生活状況や収入、支出により必要な金額は変わります。それらを検討した結果として、将来の生活に経済的不安を感じているならば、現在の収入を増やす方法を模索し、資産形成を進めておく必要があるでしょう。

 

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

 

監修:高橋庸夫

ファイナンシャル・プランナー

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