30代後半の男ですが、このまま期間工を続けるかどうか迷っています。メリットとデメリットを教えてください。

30代後半の男性で、このまま期間工を続けるべきかどうかと迷っている方もいるのではないでしょうか。30代後半といえば、結婚や子どもの誕生・進学と転機を迎えることも多くなるでしょう。そこで今回は、期間工のメリットとデメリットを解説していきます。

期間工とは?仕事内容を紹介

期間工とは、企業と一定期間の雇用契約を結んで働く社員のことをいいます。派遣社員とも似ていますが、期間工は会社による直接雇用となるのが特徴です。仕事の多くは、自動車工場や電子部品会社での製造や組み立てのライン作業です。決められた作業の繰り返しとなることが多いため、未経験者でも働きやすい仕事だといえます。

 

知っておきたい!期間工のメリットとデメリット

期間工のメリットには、「月収が高い」「寮が利用できる」「短期の就労も可能」「正社員登用の可能性もある」「退職時の失業保険に待機期間がない」などがあります。

 

多くの会社が日給1万円以上であるため、月給にすると25万~35万円になることが予想されます。給与以外に手当が充実していることも、月収が高くなる理由の一つです。

 

手当には、35ヶ月満了時で約150万~200万円支給される「満了慰労金」や「入社祝い金」「経験者手当」などがあるのも、働く側にとってはうれしいポイントですね。

 

寮が利用できる企業も多く、光熱費や水道代も企業がまかなってくれます。食事も1日1食分を無料にしたり、食費を支給したりしている場合があります。つまり、生活にお金がかからないこともあります。期間工は、最短で3ヶ月でも採用してもらえます。

 

満了慰労金はもらえませんが、次の仕事が見つかるまでのつなぎで働く場合などにもよいかもしれません。また、優秀な人材を求めている企業が多いため、大手メーカーの正社員に登用される機会が多いのも、大きなメリットの一つです。

 

なお、契約期間満了での退職になる場合は、自己都合で辞めたことにはなりません。失業保険は、自己都合で辞めた場合は受給までに3ヶ月の待機期間が必要ですが、期間工の場合はこれに当てはまらないため、すぐに失業保険が受給できます。

 

期間工のデメリットとしては、「単調な仕事が多い」「勤務期間に最長35ヶ月(2年11ヶ月)の制限がある」の2つが挙げられます。業務内容はライン作業が多いため、単調な仕事を苦痛に感じる方は気を付けた方がよいかもしれません。

 

期間工には契約期間が満了すると、6ヶ月間は同じ職場で働けないという制限があります。これは、長期雇用を望む方にはデメリットです。しかし、この制限は企業が期間工を正社員へと登用する機会や、自身がよりよい条件の職場を探すチャンスにもなります。

 

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