自治体も仕事を紹介してる!? ハローワークと何が違う? メリットは?

仕事を探す際には、求人サイトや求人アプリ以外に、ハローワークを利用する人も多いのではないでしょうか?
 
実はそれ以外にも、都道府県などの自治体が住民の雇用や就業支援を目的に設置した施設があります。ハローワークとは運営元が異なるものの、これからその都道府県で働きたい人が有効活用できる施設といえるでしょう。
 
本記事では、例として「東京しごとセンター」を取り上げ、その概要をはじめ、ハローワークとの違い、利用するメリットや注意点を解説します。

東京しごとセンターとは?

東京しごとセンターとは、東京都が都民の雇用や就業支援を目的に設置した施設です。以下のような就職に関するサービスを提供しており、東京都内で就職を探している人なら、都民以外でも利用できます。

 

●個人の適性や状況を踏まえた就業相談(キャリアカウンセリング)

●就職活動や就職後に役立つ知識・スキル習得のためのセミナー、能力開発を実施

●求人情報の提供・職業紹介

 

ハローワークとの違い

職業紹介事業を行うハローワーク(公共職業安定所)と東京しごとセンターは、いずれも公的機関ですが運営元が異なります。

 

●ハローワーク…厚生労働省

●東京しごとセンター…東京都

 

就職や転職を目指す人に職業紹介をしたり相談に応じたりするなど、ハローワークとサービス内容は共通します。東京都内での就職を検討している人はハローワークと東京しごとセンターのそれぞれを利用してみてもよいでしょう。

 

また、東京都以外でも、ハローワークとは別に、雇用や就職支援のための施設を設置している道府県や自治体があります。

 

例として挙げると、「かながわ若者就職支援センター」「横浜市就職サポートセンター」(いずれも神奈川県)、「千葉県ジョブサポートセンター」(千葉県)、「OSAKAしごとフィールド」(大阪府)などがあります。

 

東京しごとセンターの利用の流れ

東京しごとセンターは現在、東京都内に2ヶ所あり、いずれかのセンターにて以下の流れで利用手続きを進めてください。

 

1.東京しごとセンターの総合相談にて受付後、利用申込書の記入

※利用登録はオンラインからも手続きが可能

2.番号札を受け取り、相談ブースへの案内があるまで待つ

3.相談ブースにて、しごとセンターの利用方法や適切なサービス窓口の案内を受け、しごとセンターカードの発行

 

この後は、キャリアカウンセリングや求人情報を受け、求人に応募するという流れになります。また、各種セミナーやイベントなどに参加もできます。

 

東京しごとセンターを利用するメリット

東京しごとセンターを利用するメリットは、以下のとおりです。

 

●世代ごとに専門の就職支援を行っている

●東京都以外の道府県居住者でも利用できる

●土曜日も利用できる

●単発セミナーやイベントを毎月開催

 

年齢別コーナー(29歳以下のヤングコーナー、30歳以上54歳以下のミドルコーナー、55歳以上のシニアコーナー)や女性仕事相談テラスを設けており、利用者のニーズに合った専門相談や就職支援を行っています。

 

その他にも、非正規から正社員を目指す方向けの支援を行ったり、再就職サポートプログラムや就活モチベーションアップセミナーなどの、就職に役立つ単発セミナーやイベントを定期的に開催したりしています。

 

また、東京しごとセンターは開庁時間が月曜~金曜日のみ(土日祝日が休日)のハローワークとは異なり、月曜~金曜日の9~20時に加えて、土曜日の9~17時も利用可能です。なかなか平日に時間を確保できない人は、ハローワークと比べて東京しごとセンターのほうが利用しやすいでしょう。

 

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