65歳でも働き続ける人は「約50%」! 仕事ではお金より「社会とのつながり」が重要?

社会活動をしている人のほうが生きがいを感じている

内閣府が発表している「高齢社会白書」によれば、生きがいを「じゅうぶん感じている」「多少感じている」人の割合は、労働などの社会活動に参加している人では84.7%ですが、していない人では61.7%と20%以上の差があります。

 

年齢が上がるにつれて、働く理由も多様化する傾向があり、「収入がほしいから」から「仕事そのものが面白いから、自分の知識・能力を生かせるから」「働くのは体によいから、老化を防ぐから」といった理由が増えてきます。

 

これらを踏まえると、老後の充実した生活につなげるためには、単にお金のためだけに働くのではなく、自分自身の経験や知識を還元しながら社会とつながりをもち続けることが重要だといえそうです。

 

65歳以上になっても収入を得ることができれば、年金のみに頼る必要がなくなり、年金の繰下げ受給といった選択ができるかもしれません。そうなれば老後の生活は一層安心できるものになります。もうすでに、65歳以上でも可能な範囲で働き続けるというのが主流になりつつあるのかもしれません。

 

出典

総務省統計局 労働力調査(基本集計) 2022年(令和4年)平均結果の概要

厚生労働省 高年齢者雇用安定法の改正~70歳までの就業機会確保~

内閣府 令和4年版高齢社会白書(全体版) 3 社会活動等への参加について

 

執筆者:御手洗康之

AFP、FP2級、簿記2級

関連記事:

配信元

ファイナンシャルフィールド
ファイナンシャルフィールド