アジア名がつけられないケースも
番号はふられても、アジア名がつかない台風もあります。
今年、8月12日に、西経域から進んできたハリケーンDORAが、東経180度線を越えてミッドウェー諸島近海で強い台風8号(ドーラ)となりました。これが、そのケースです。ハリケーンが気象庁の監視領域に入ってきて台風になったことで、アメリカの国立ハリケーンセンターが定めたリストからつけられたハリケーン名がそのまま使われています。
域外のハリケーンが気象庁の監視領域に入ってくるのは、数年に一度程度の頻度で、2018年の台風17号(ヘクター)以来、5年ぶりのことでした。
このように、発達した熱帯低気圧が東経180度よりも東の領域から、または東経100度よりも西の領域から北西太平洋域に侵入してきた場合には、それぞれの領域を担当する気象機関によって既に付けられた名前が継続して使われることになっています。
名前に惑わされずに
台風が発生した時に出される気象情報は、自分自身や大切な人たちの命と財産を守るために、しっかりと備え、早めの行動に移せるように、進路や勢力、大きさなどをしっかりとチェックすることが大切です。
気象情報をこまめに確認して、安全を確保した上で、アジア名などにも注目してみると、もしかしたら台風に親しみがわいて、さらに興味が深まるかも知れません。台風のアジア名は、テレビのニュースや気象予報などではあまり触れられないかも知れませんが、民間の気象機関によるニュースやSNSでは台風が発生した時にはアジア名もあわせて発表されています。
アジア名もぜひチェックしてみてください。そこから楽しみや興味も、さらに広がるはずです。
しかし、くれぐれも、アジア名はリストから順に付けられているだけで、台風の特徴を示すものではありません。
動物や花の名前など、穏やかそうな名前がついていても、猛威をふるう台風もあります。
ご注意ください。
台風が発生した時には、早めの決断と行動が大切です。
そして、日頃からしっかりと台風への備えもしておきましょう。
参考資料
ウェザーニュース 台風の名前はどうやって決める?日本など提案のアジア名140個の呼び名リスト
ウェザーニュース 台風の名前リストが更新 日本提案のアジア名も一部が新しい呼名に
配信: moshimo ストック
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