強制わいせつ罪の弁護士を選ぶ前に知っておきたい6つの重要事項

強制わいせつ罪の弁護士を選ぶ前に知っておきたい6つの重要事項

5、強制わいせつで弁護士に依頼するなら私選弁護人がおすすめ!

強制わいせつ罪で逮捕された場合、国選弁護人に依頼すれば、多くの場合は無料で弁護を受けることができます。

しかし、納得のいく結果を得るためには、私選弁護人に依頼するのがおすすめです。その理由は以下のとおりです。

(1)私選弁護人に依頼するメリット

私選弁護人とは、刑事事件で被疑者(またはその家族など関係者)が自分で選び、費用を支払って依頼する弁護士のことです。「弁護人」とは、刑事事件で被疑者・被告人につく弁護士の法律上の呼び名です。

私選弁護人を依頼するメリットは、自分で弁護士を選べることです。強制わいせつ事件に強い弁護士を選べば、より的確な弁護を受けることができます。

また、依頼人が費用を直接支払うので、弁護士も責任感を持って充実した弁護活動を行うという傾向もあります。

(2)国選弁護人に依頼するときの注意点

国選弁護人とは、主に経済力が乏しい被疑者・被告人のために国が選任する弁護人のことです。基本的に無料で弁護を受けられることが、国選弁護人に依頼するメリットです。

ただし、一定以上の経済力がある場合には、国選弁護費用を法テラスへ支払うことを命じられる場合もあります。

また、強制わいせつ事件で国選弁護人に依頼できるのは、勾留が決定した後になります。逮捕前や逮捕中には国選弁護人に依頼することはできません。

その点、私選弁護人は逮捕前から依頼することが可能ですので、早期対応が重要な強制わいせつ事件では、私選弁護人に早めに依頼するのが有効ということになります。

さらに、国選弁護人に依頼する際には自分で弁護士を選べません。強制わいせつ事件に詳しくない弁護士が担当となることもありますし、そもそも刑事事件自体をあまり取り扱わない弁護士が選任されるケースも少なくないことには注意が必要です。

(3)当番弁護士とは

「当番弁護士」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

当番弁護士とは、各地の弁護士会が運営している「当番弁護士制度」に基づいて、身体拘束された被疑者からの要請に応じて1回だけ無料で接見を行い、アドバイスや家族との連絡などを行う弁護士のことです。

当番弁護士は逮捕中でも呼べますが、逮捕前に相談することはできません。また、自分で弁護士を選べない点は国選弁護人の場合と同様です。

6、自分に合った私選弁護人を探す方法

強制わいせつ事件に強い弁護士の選び方は前記「4」でご説明しましたが、さらに「自分に合う」弁護士を選ぶことができれば理想的です。

私選弁護人は逮捕されていない段階でも選ぶことができますので、可能な限り、複数の弁護士に相談をしてみて、その中から最もご自身と相性の良い弁護士を選ぶとよいでしょう。

最近は、刑事事件の法律相談にも初回無料で応じる法律事務所が増えています。インターネットなどで強制わいせつ事件に強い事務所をいくつかピックアップしたうえで、無料相談を利用するのがおすすめです。

あなたの話を親身に聞いてくれて、今後に予想される手続きや処分の内容を分かりやすく説明してくれるような、信頼できる弁護士を選ぶようにしましょう。

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