「暖房も冷房と同様につけっぱなしのほうがお得」なの?24時間つけっぱなしにした場合の電気代はいくら?

エアコンをつけっぱなしにしたほうが、消費電力をおさえられてお得! と聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。このようにいわれる理由は、エアコンを消すと室温が下がり、次に運転を開始したときに、部屋を暖めるときの負担と消費電力が大きくなるためです。
 
しかし状況によっては、必ずしもつけっぱなしがお得とは限りません。そこで今回は、エアコンを24時間つけっぱなしにした場合の電気代を解説しながら、節約しながら快適に過ごすコツをご紹介します。

エアコンの暖房を24時間つけっぱなしにした場合の電気代

まずは、エアコンの暖房を24時間つけっぱなしにすると、どれくらいの電気代がかかるのかを見てみましょう。エアコンの暖房にかかる消費電力は、平均で500〜800ワットほどです。製品や設定温度などによって消費電力に差が見られ、使用環境によって、100~2000ワットほどの間で調整されています。

 

今回は、660ワットのエアコンを使ったと仮定して、電気代を計算してみます。24時間稼働した場合、1日当たりの電気代は約475円、1ヶ月間つけっぱなしで過ごすと約1万4250円です。なお、電気代単価30円/キロワットアワーで計算しています。

 

上記の値は、24時間660ワットでエアコンを運転し続けた場合の電気代ですので、消費電力が自動で調整されておさえられれば、電気代はもっと安くなるかもしれません。あくまでも、目安として参考にしてください。

 

実際につけっぱなしはお得なのか?

エアコンを24時間つけっぱなしにした際の電気代は分かりましたが、実際にこまめに電源を入り切りする場合と、どちらがお得なのかを解説します。

 

パナソニック株式会社の調査によると、外気温が3度以上ある日には、こまめに消したほうが電気代は安くなったとのことです。しかし、外気温が3度未満の日には室温が下がりやすく、運転時に多くの消費電力が必要となったことから、つけっぱなしのほうが電気代を安くおさえられています。

 

結果から、外気温が3度未満のような厳しい寒さの日や寒冷地では、エアコンを24時間つけっぱなしにしていたほうが消費電力を一定に保てるため、節約につながるといえるでしょう。

 

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