夏場はエアコン室外機の「日よけ」で電気代が節約できるそうですが、冬場も日よけをしたままで大丈夫ですか?

室外機の設置環境は、エアコンの稼働効率を左右するとされています。周辺に物を置かないことはもちろん、直射日光の当たり具合も影響します。夏場は直射日光を避けるため、日よけカバーを使用していた方もいらっしゃるかもしれません。
 
しかし冬は、夏場とは管理方法が異なります。そこで今回は、冬におけるエアコン室外機の正しい管理方法をご紹介します。電気代にも影響しますので、ぜひ参考にしてください。

室外機に日よけが必要といわれる理由

室外機に日よけが必要といわれる理由は、太陽光が直接当たると室外機自体が熱くなり、熱を放出しにくくなってしまうためです。

 

エアコン(室内機)と室外機は2本のパイプでつながっており、その中を冷媒(液体ガス)が循環しています。夏場は室外機で熱を外に放出して、冷媒を冷やして再び室内に送ります。

 

この際に室外機の温度が高いと、熱を放出したり冷媒を冷やしたりするために余分なエネルギーが必要になるのです。運転効率が悪くなると、電気代が高くなる原因となるため、注意が必要です。

 

なお、室外機の日よけにはさまざまな種類があり、数百~数万円ほどと価格帯に幅があります。すだれでも代用できますが、室外機カバーとして専用の商品が販売されていますので、そちらのほうがおすすめです。室外機の上部にかぶせるだけのタイプの多くは3000円以内で購入できますが、箱型になると、1万円ほどするものもあります。

 

冬場は日よけをしないほうがよい?

室外機の温度を上げないためにも、日よけが必要とお伝えしましたが、これは夏場の場合です。

 

冬場はその逆で、室外機には太陽光が当たっていたほうがよいとされています。理由としては、冷たい風を放出して、室外機で冷媒を温めてから室内機に送られるからです。そのため、冬場の日よけは外したほうがよいでしょう。

 

また、室外機の周辺に物を置かないようにすることも大切です。寒冷地や、寒さが厳しくなる12~2月頃には、積雪対策が必要となるケースがあります。室外機に雪が積もってしまうと、吹き出し口をふさいでしまったり、室外機内に雪が入って凍結したりするおそれがあるためです。

 

その場合には、防雪フードや防雪ネットなど、専用の商品が有効です。しかし、ほとんどが1万円以上となり、夏場に使用する日よけと比較して、高い傾向にあります。必要に応じて取り付けを検討しましょう。

 

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