クレカ加盟店でランチをしたら「ランチではクレカ払いを受け付けていない」と言われました。これって違法ですよね?

クレカ加盟店であるにもかかわらず、お会計の際に「ランチ時はクレカ決済ができない」と断られた経験がある人もいるのではないでしょうか。
 
じつは、飲食店がランチを理由にクレカ決済を拒否することは、カード会社との加盟店規約違反に当たります。この記事では、ランチ時にクレカ決済を断る飲食店が多い理由や、加盟店規約の内容などについて解説します。

飲食店がランチ時のクレジットカード決済を拒否する理由とは

飲食店がランチ時のクレジットカード利用を断る主な理由としては、以下の2つが考えられます。

・ランチは利益率が低いため、クレカ会社に手数料を払うのが負担

・混む時間帯にクレジットカードの認証エラーが出ると面倒

夜に提供する料理は高額な設定にしている高級店でも、ランチは安く提供していることがよくあります。これは、昼は気軽に来てもらいやすい価格設定で人を呼び、夜の利用につなげることが狙いです。

 

ただし、会計がクレジットカードだと、飲食店は売り上げの一部を手数料としてカード会社に納めなければなりません。ただでさえ利益率の低いランチ料金から手数料を引くことは、飲食店にとって大きな負担となります。

 

また、一般にランチ時は店内が客で混みあう時間帯です。その状態で万が一クレジットカードの認証エラーが起きて読み取れなくなり、レジが進まなくなると、混雑がひどくなるなど面倒なことになりかねません。そういった状況を踏まえ、ランチ時はクレジットカード決済を受けないことにしているお店が多いと考えられます。

 

一般的なカード会社との規約内容

飲食店がランチ時にクレジットカード決済を断るのは、カード会社との規約では明確な違反です。大手である三井住友カードでもJCBカードでも、加盟店規約において正当な理由なく信用販売を拒絶できない旨を明記しています。

 

ほかのカード会社でも同様だと推測されます。特別に加盟店と個別の契約を結んでいるケースでない限り、ランチ時に客のクレジットカード決済を拒否することはできないのです。

 

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