冬のエアコン「25度」は暑すぎますか? 夫に「暑いから温度を下げて」と言われるのですが、冷え性なのでつらいです…

エアコンの温度設定は、家族内でも問題になりやすい話題ではないでしょうか。体感温度は個人差があるため、「どの程度の温度にすればちょうどよいのか」について家族内で話し合うことが必要です。
 
日本政府は、夏におけるエアコンの温度設定を高めに、冬には低めにすることを推奨しています。本記事では、冬場のエアコンにおける温度設定について解説します。

ウォームビズが推奨されている冬はエアコンの温度設定も低めにするのが基本

日本政府は、夏であれば「クールビズ」、冬は「ウォームビズ」を心がけるように推奨しています。どちらも室温を適正温度に設定したうえで、自分の服装などで暑さ・寒さ対策を行い、地球温暖化の問題を改善するためにCO2の削減を目指しています。

 

・環境省が推奨する冬場のエアコン温度設定は20度

ウォームビズの一環として環境省が推奨しているのは、エアコンの設定温度を20度にすることです。ただし、20度はあくまでも目安であり、室温19度を基準として過度にならないようにするのが重要といえます。

 

その点でいえば、エアコンの設定温度を25度にするのは「高すぎる温度設定」といえるでしょう。同じ部屋に長時間いると体感温度がまひし、実際の室温よりも暑い・寒いなどと感じやすくなります。そのため、実際の室温を目で見えるように温度計を設置し、いつでも確認できるようにしておくことがおすすめです。

 

温度設定を20度と25度にした場合のそれぞれの電気代とは

エアコンは、設定する温度によっては電気代が高くなる可能性があるため、そういった意味でもウォームビズを取り入れることは重要です。以下の内容をもとに、1ヶ月間の電気代の差をシミュレーションしました。なお、電気代は1kWhあたり31円と仮定します。

 

【シミュレーションの前提条件】

●1ヶ月:30日とする

●暖房稼働時間:1日8時間程度

●エアコンはそれぞれ8畳用

 

A:シャープ「R-Nシリーズ(AY-R25N-W)」:625W、1時間当たり電気料金約19.4円

B:パナソニック「Eolia(CS-J253D-W)」:630W、約19.5円

C:富士通の「nocria(AS-V253NBK-W):530W、約16.4円

 

・エアコンの設定温度を20度にした場合の電気代

Aの電気代は1日あたり約155円、1ヶ月間で約4656円です。Bの電気代は1日あたり約156円、1ヶ月間で約4680円となります。Cの電気代は1日あたり約131円、1ヶ月間で約3936円です。

 

・25度設定にした場合の電気代

環境省の「みんなで節電アクション!」によると、冬は暖房の温度を1度下げると消費電力が約10%下がります。20度の設定を25度にする場合は逆になるため、今回例に挙げたエアコンであれば、それぞれ300W前後の消費電力が増えるというわけです。

 

こちらを参考に電気代を算出すると1時間あたり約9.3円、1日約74.4円増えることがわかります。Aの電気代は1日あたり約229円、1ヶ月あたり約6882円、Bは1日あたり約230円、1ヶ月あたり約6912円、Cは1日あたり約205円、1ヶ月あたり約6162円です。

 

・20度と25度の電気代差は1ヶ月間で2220円ほど

A、B、Cともに1ヶ月間で約2220円の電気代に差が出る結果となりました。暖房を25度に設定して11~3月ごろまでの5ヶ月間暖房を使用した場合、1万1100円も電気代が増えることがわかります。

 

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