「胆嚢がんの進行速度」はご存知ですか?初期症状や治療法も解説!【医師監修】

「胆嚢がんの進行速度」はご存知ですか?初期症状や治療法も解説!【医師監修】

胆嚢がんの治療方法

胆嚢がんの治療方法は、進行状況により異なりますが、手術と化学療法を用いた治療方法になります。
胆嚢がんの進行度合いと一緒に治療方法について解説していきます。

手術

胆嚢がんの第一の治療方法は手術であり、がんが根治する可能性のある唯一の治療方法です。手術によりがんを取り除くことが根本的な解決となり、周囲の組織への転移を防ぐことになります。
周囲の組織に浸潤が見られる進行がんの場合であっても、胆嚢がんと同時に切除を行いますが、進行がんの場合は胆嚢だけでなく肝臓や十二指腸なども同時に切除が行われます。

化学療法

胆嚢がんが進行し、遠隔転移が見られる場合などで手術による切除が難しい場合は、抗がん剤治療・放射線治療といった化学療法を用いた治療方法となります。
また手術と併用して化学療法治療を行うこともあります。

胆嚢がんのステージ別症状・治療法

ここまでは、胆嚢がんの症状・治療法について解説しました。
次に、ステージ別の症状・治療法について解説します。

ステージ別症状

症状は、胆嚢がんの初期では無症状のことが多いです。
がんが進行し、多臓器への浸潤が進むと、ステージが進み腹痛・発熱などの症状が現れます。また、肝胆への胆汁の流れが制限されると黄疸が見られます。
体重減少・かゆみ・白色便など、がんの進行によりさまざまな症状が現れることが少なくありません。

治療法

治療法の基本は手術によるがんの切除です。
ステージ1〜2までは切除可能なことが多く、治療は切除のみで完了することがあります。ステージ3〜4になるとがんの切除が可能か不可能かにより治療法が異なります。
手術での治療法は、胆嚢の摘出だけではなく、がんの浸潤の範囲により肝臓・膵臓・十二指腸や他の臓器を切除する方法です。
手術が困難な場合の治療法は、抗がん剤治療・放射線治療です。抗がん剤治療は、1週間に1回・2〜3週間行い、1週間休薬を繰り返し点滴により投薬します。
放射線治療は、胆嚢がんへの有効性についてエビデンスが十分ではないため、疼痛の緩和・コントロールを目的とし行うことがあります。

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