「神経膠腫(悪性脳腫瘍の一種)の原因」はご存知ですか?症状や治療法も解説!

「神経膠腫(悪性脳腫瘍の一種)の原因」はご存知ですか?症状や治療法も解説!

神経膠腫という病気についての情報をお探しですか?神経膠腫について
本記事では、神経膠腫の原因や治療方法について以下の点を中心にご紹介します。

・神経膠腫とはどのような病気か

・神経膠腫の原因

・神経膠腫の治療

神経膠腫の原因などについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。

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監修医師:
勝木 将人(医師)

2016年東北大学卒業 / 現在は諏訪日赤に脳外科医、頭痛外来で勤務。 / 専門は頭痛、データサイエンス、AI.

神経膠腫とは?

神経膠腫(グリオーマ)は、中枢神経系に発生する悪性脳腫瘍の一種です。これらは、脳や脊髄を構成する神経膠細胞から発生し、神経上皮細胞から派生する神経上皮性腫瘍の一部です。成人に多いびまん性膠腫(星細胞腫、乏突起膠腫、膠芽腫)や小児に特有な高悪性度膠腫(脳幹神経膠腫など)が含まれます。腫瘍の位置や大きさにより症状が異なり、治療には専門的なケアが必要です。脳腫瘍全体では、100種類以上の異なるタイプがあります。

神経膠腫の症状

神経膠腫は、脳の特定の部分に影響を及ぼす腫瘍で、症状は主に2つのカテゴリーに分けられます。
まず、脳の圧力が増すことにより引き起こされる症状があります。これは、脳腫瘍が大きくなる事により脳組織が膨張し、頭蓋骨内の圧力が上昇するためです。この状態は「頭蓋内圧亢進症状」と呼ばれ、特に朝の起床後1〜2時間以内に強い頭痛を伴うことが特徴的です。また、繰り返す吐き気や、視界が一時的にぼやける(レースのカーテンが目の前に引かれたかのような感覚)といった症状も報告されています。
そして、神経膠腫がある脳の機能が障害されることによる症状があります。これらの症状は多岐にわたり、手足や顔の動きの麻痺、バランスの乱れ(ふらつき)、発話の困難、物の名前を思い出せないといった症状が典型的です。さらに、突然の手足のけいれんや意識喪失も報告されています。特に20〜50歳代では、記憶力の低下や異常な行動や普段とは違う言葉遣いも見られることがあり、注意が必要です。

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